さて「新春李小龍與香港武打片夜話」第8回にして大結局は、何宗道主演『新死亡遊戯/7人のカンフー』(75)天映娯楽版DVDを語りましょう。
本家『ブルース・リー死亡遊戯』(78)より先に日本劇場公開された“問題作品”ですが、まずこの天映娯楽版はレアな北京語バージョンである事がポイントが高いでしょう。
実は本作には出回っているカンディが熱唱する主題歌「さらばブルース・リー」から始まる通常の英語版に加えて、微妙に編集が異なる様々なバージョンが存在します。
まずこの天映娯楽もオープニングの編集が少し異なりますし、別の英語版では本編の前にカリーム・アブドゥル・ジャバールのインタビュー映像が挿入されたバージョンがありました。
または昔にドイツでリリースされていたドイツ語バージョンはエンディングで何宗道がセブンスタワー1階から出て来るシーンが通常版より長かったと記憶しています。
本作は国内では角川がDVDリリースしていましたが、何より邵氏兄弟公司作品ではない本作のプリントと権利をなぜ天映娯楽社が持っていたかと言うと、当時台湾で本作が劇場公開された際に邵氏が配給を受け持った事でその後も本作のプリントと作品権利を邵氏から天映娯楽社がそのまま受け継ぐ事となったのでした。同じ理由で天映娯楽社はこれまた同じく日本劇場公開作品『子連れドラゴン女人拳』(73)のプリントも所有しています。
と、ここまで書いて、私自身この『新死亡遊戯/7人のカンフー』の作品内容に全く言及していない事に気がつきました😆。それはまた次の機会にしましょう😉。
Bruce Li The New Game of Death Celestial DVD.