以前から「超級龍熱Facebook」では何度か触れていますが、ちょっと前から龍熱の激レア韓国映画収集にそれこそ激的な変化が起きまくっています。要するにこれまで入手困難、あるいは映像が存在しないと思われていた70年代韓国テコンドー映画や韓国ホラー映画等々を次々と入手しています。ガチで凄い事になっています😉。今後の「熱風!韓国LEGENDS」の更新にご期待下さい👍。
さて、キングレコードさんから7月17日にミック・ジャクソン監督作品「核戦争後の未来・スレッズ」(84)がBD&DVDリリースされます。
私は1984年にBBCで放送され、85年の英国アカデミー賞で数々の賞を受賞した本作を今回初めて観ました。その感想は・・どんな恐ろしいホラー映画よりも恐ろしい映画があったんだ、でした。
中東危機の最中、米ソ間で遂に最終核戦争が起き、東西で3000メガトンの核弾頭が飛び交い、イギリス全土にも210メガトンが落とされます。この「核戦争後の未来・スレッズ」は、その核戦争後のイギリス市民たちを襲う異常気象、食糧危機、経済の崩壊、そして放射能障害を淡々としたナレーション、淡々とした被害データを記載した字幕と共に描いていきます。普通、映画やドラマの劇中には喜怒哀楽や起承転結がありますが、本作の登場人物たちに希望は一切ありません。ただひたすら核の猛威に悶え苦しむ人たちの姿をまるで冷たく突き放したような映像と共に映し出していきます。これは観ていてかなりしんどかったです。私は本作のサンプルDVDを何度も止めては観て、止めては観てを繰り返したため観終わるまでに何日もかかりました。それほどの絶望描写が延々と繰り返される作品です。ガチで凄まじいです。
その絶望地獄がマックスとなるのが親子二代に渡って放射能障害に苦しむ女性が新たなる生命を宿し・・後はちょっとしんどくて書けません。ただこれだけは言えます。世界で唯一の被爆国である私たち日本人に限らず、世界中の人たちがこの核戦争の恐怖を描いた本作から決して目を逸らさず、この作品を私たち人類に対する警告として観なければならないのだ、と。そして私たちそれぞれが本作を観賞後に何を思い、何を感じたかをもう1度正面から見つめ直さないといけない。そう思うのです。
最後にこの「核戦争後の未来・スレッズ」観賞にはキングレコードのTさんにお世話になりました。ありがとうございました。