さて、昨日は都内某所でフランチェスコ・ファラスキ監督、ヴィニーチョ・マルキオーニ&ルイジ・フェデーレ主演「トスカーナの幸せレシピ」（18）を試写で観て来ました。
トップクラスの腕前を腕前を持つイタリア人シェフのアルトゥーロ（ヴィニーチョ・マルキオーニ）は、自分のレストランの権利を共同経営者に奪われた事が原因で暴力事件を起こして、刑務所入りしてしまいます。やがて出所したアルトゥーロは社会奉仕活動を命じられた自立支援施設で“絶対味覚”を持つアスペルガー症候群の青年グイド（ルイジ・フェデーレ）と出会います。過去のトラブルで心が荒れていたアルトゥーロはグイドにも冷たい態度で接しますが、アルトゥーロはやがてグイドの純真な心と優れた料理の素質を認めると、２人は少しずつ信頼関係を結んでいきます。
そしてグイドにとって待ちに待ったトスカーナで開催される「若手料理人コンテスト」参加が決まります。「コンテストで優勝すれば、賞金が貰えて、車が買えて、恋人ができる！」
自分を育ててくれた年老いた祖父と祖母のために自立する事を目指すグイドの哀願に負け、アルトゥーロもトスカーナに同行する事となり、２人の師弟の車での珍道中が始まります。しかしその目的地トスカーナではアルトゥーロとグイドを様々な試練が待っていたのでした。特筆すべきはグイド役を初々しくも卓越した表現力で見事に演じ切ったルイジ・フェデーレと、ルイジを堂々の貫録の佇まいで支えるヴィニーチョ・マルキオーニの圧倒的な存在感でしょう。
映画の後半ではアルトゥーロを陥れた共同経営者との意外な場所での再会、グイドの初恋、そしてアルトゥーロが自分の料理人としての再起を懸けた大仕事とグイドのコンテスト決勝のどちらかの選択を強いられる苦悩と、私たち観客を最後までハラハラドキドキさせてくれます。果たしてグイドは「若手料理人コンテスト」で勝利を得る事が出来るのか？クライマックスの素晴らしくも心温まる感動、これは皆さんには是非とも劇場で観届けて頂きたいです。
この「トスカーナの幸せレシピ」は10月11日からYEBISU GARDEN CINEMA、10月12日から新宿武蔵野館にて公開です！！