さて、今日は都内某所でポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ主演の韓国サスペンス映画「パラサイト半地下の家族」(19)を試写で観て来ました。
狭く息苦しい半地下住宅で暮らすキム(ソン・ガンホ)一家は全員失業中。ところが長男のギウ(チェ・ウシク)が“高台の豪邸”に住む裕福なパク一家の長女の家庭教師に雇われた事から、キム一家にツキが舞い込み始めます。キムはさらに長女ギジョン(パク・ソダム)をパク家の長男の家庭教師としてパク家に入り込ませると、目障りな運転手を陥れクビにし、さらにパク家に長年仕える家政婦も結核の汚名を着せて追い出し、代わりに自分の妻チュンスク(チャン・ヘジン)を家政婦として雇わせ、最後は自分がパク氏の運転手に収まります。
こうしてキム一家全員が職を得て、パク一家がキャンプで外泊すると、キムたちは豪邸をまるで自分の家のように住み、飲めや!歌えや!のやりたい放題で、まさに我が世の春を満喫するのでした。そう、豪雨の夜にキムたちに追い出された家政婦が豪邸に戻って来るまでは!!
映画はここから私たちが予想も出来ないような驚きの展開を見せるのと同時に、“高台の豪邸”に隠された恐るべき秘密が次々と明らかにされていきます。
そして後半からクライマックスにかけては、キムが“高台の豪邸”の主人であるパク氏の自分に対する余りにも哀しい偏見を知ると共に、キム家とパク家という2つの家族の決して相容れない人間模様が文字通り洪水のように一気に決壊するのでした・・!
“高台の豪邸”を舞台に描かれる細かい人物描写と練りに練れられたプロットが132分の上映時間中も、私たちを最後まで決して飽きさせません。韓国の鬼才ポン・ジュノ監督、今だ健在です👍。
この「パラサイト半地下の家族」は来年2020年1月からロードショー公開との事ですので是非!!