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Channel: 超級龍熱
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ジャパニーズ空手アクション、ここに混迷す?田宮二郎主演「怒れ毒蛇、目撃者を消せ」

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井上梅次監督、田宮二郎主演「怒れ毒蛇、目撃者を消せ」(74)の特報ポスターです。
随分前に観ている作品ですが、内容が全く思い出せません😅。
要するにリーさんこと李小龍のドラゴンブームに便乗して製作されたジャパニーズ空手アクションの1本なんですが、松竹が製作し、主演の小村刑事(コブラ=毒蛇に引っ掛けて)を田宮二郎が演じている点が異色でしょうか。
さらには台湾(実際は韓国華僑)から高強(即:慕思成)と香港から邵氏女優の汪萍が出演している点も注目です。高強は韓国華僑である事から韓国アクション映画にも何本も出演していましたし、成龍ファンには韓国ロケ作品である「拳精」(78)や「龍拳」(79)での高強を覚えているでしょう。汪萍も張徹監督の大傑作「報仇」(70)や「大決闘」(71)のヒロインが印象的でしたし、後年には有名な女傑を汪萍が演じる「馬素貞」(72)にも主演していました。
ただこの「怒れ毒蛇〜」、続編の「撃たれる前に撃て」(76)も含めて、同時期に東映が製作した千葉真一主演「激突!殺人拳」(74)や志穂美悦子主演「女必殺拳」(74〜76)シリーズ、そして倉田保昭主演のTVドラマ「闘え!ドラゴン」(74)と比べるにはかなりシンド過ぎるアクションのレベルであった事は否定出来ません😰。
そうは言いながらも、この1974年を前後して日本映画界がドラゴンブームを睨んで“2匹目の泥鰌”を狙ったジャパニーズ空手アクション映画群には、苗可秀の肉声が聴ける以外殆ど見所がない「東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯」(73)や風間健が客演したアメリカ映画「ドラゴンを消せ!」(73)などに加えて、私が一時期執拗に真実を追い求めた当初は茅瑛主演で企画されたと言われる「女必殺拳」初期プロジェクトや千葉ちゃんが茅瑛&志穂美悦子共演で企画した「2匹のスコーピオン」など、まだまだ検証&探求が必要な作品が目白押しである事もまた事実なのです。

Fury of the Cobra Japanese theatrical poster art.


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