ジミー・ウォング&ジョージ・レイゼンビー主演『スカイハイ』(75)日本公開版チラシ裏面。
私がジミーにインタビューした時にこの映画の事を訊いたかは覚えてないんですが、以前に某ジークンドー関係者の方に「あの『スカイハイ』は元々はブルース・リーのために用意された作品だったんですよ」と聞かされて、??となった記憶があります。
何故ならそもそもこの『スカイハイ』に007スターのジョージ・レイゼンビーが出演する事になった経緯がレイゼンビーが鄒文懐から『死亡遊戯』出演料として貰ったギャラ(1万ドル)を使い込んでしまい、リーさん死去により『死亡遊戯』が一時撮影中断となったためチョウ社長から1万ドル返却を求められたレイゼンビーがギャラ返却の代りに仕方なく(?)出演したのが茅瑛共演『暗黒街のドラゴン/電撃ストーナー』(74)、本作『スカイハイ』、そして再びジミー共演『鱷潭群英會』 (76)の3本だったからです。
ただこの『スカイハイ』、作品自体の評価よりもその主題歌がプロレスラー“仮面貴族”ミル・マスカラスの入場テーマ曲として余りにも広く知られているばかりか、劇中で刑事を演じたヒュー・キース・バーンが後にメル・ギブソン主演『マッドマックス』(79)に大悪役トーカッター役で出演したり、ご覧のチラシの下に記載の併映作品『クレージーボーイズ香港より愛をこめて』(76)にジミーと『ドラゴン武芸帳』(71)共演時に大喧嘩した上官霊鳳が出演していたり、と龍熱者的なトリビアが素晴らしすぎるのに苦笑するばかりです。
Back side of The Man from HongKong Japanese flyer.