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Channel: 超級龍熱
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ロン・ヴァン・クリーフ×ジョージ・タン副音声解説in『龍爭虎鬥精武魂』DVD

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今週は前回に続いて某局のスタッフの方々と邵氏公司の放送ラインナップについて都内でミーティングをして来ました。私自身これまでも邵氏公司の武打片に関しては、キングレコードさんがリリースした邵氏公司DVDの第1シーズンから第3シーズンまでの殆どの作品に関わって来ましたし、今回もこのような形で邵氏公司に関するお仕事を頂く事は私も本当に光栄かつ嬉しく思います。勿論、今後この邵氏公司作品の放送が本決まりになりましたら、当ブログでも皆さんに告知したいと思っていますので、お楽しみに!

さて、最近友人に頼まれて井上梅次監督が日活で撮った石原裕次郎主演『嵐を呼ぶ男』を香港の邵氏でリメイクした凌雲&何莉莉主演『青春鼓王』(67)のVHSをゴソゴソと探していたところ、一緒に出て来たのが以前に当ブログでも紹介しました海外のDVDレーベル「Kung-fu Theatre」が『龍爭虎鬥精武魂』(75)と『?煞』(78)をDVD2枚組としてリリースした「Ron Van Clief Collection」でした。
このDVDには主演のロン・ヴァン・クリーフ(以下RVC)とジョージ・タンのオーディオ・コメンタリーやRVC自身が所有する2作品の撮影風景を収録した貴重な8?映像などがそれぞれ特典として収録されているんですが、私自身このDVDセットを購入後、これらの映像特典をちゃんと最後まで観ていない事に気がつきまして(苦笑)、今更ながらまずは『龍爭虎鬥精武魂』のRVC&ジョージ・タンの副音声解説を最初から最後まで観て(聴いて)みました。
まずこのシリファン・カラレキス製作、魯俊谷導演、RVC&白彪&元秋主演『龍爭虎鬥精武魂』のRVCとジョージ・タンの音声解説で気になったのが、このコメンタリーの進行役であるはずのタンが絶えずゲスト(であり主賓)であるはずのRVCの話を強引に遮り、タン自身の事柄を話したがる傾向でした。
これはゲストを迎えた形のDVDオーディオ・コメンタリーで進行役の人間が絶対に避けなればならない事で、折角RVCが色々と貴重な話をしようとしているのに、毎回タンがそこで「俺が●●に会った時は!」「俺が聞いた話では!」と何度となくRVCの話に割って入って来る事に対しRVC自身がジッと我慢しているのが音声からも判るだけに・・・何となくRVCが可愛そうな気さえしました。まあジョージ・タンもリーさん関連の研究や写真コレクションでは世界トップクラスの人間ですし、タン本人の知識&実績も相当なレベルである事は重々理解は出来るんですが・・・うう〜ん!?
と言いながらも、音声解説の中でRVCが語る様々なエピソードも「俺のニックネームの“ブラックドラゴン”はブルース・リーの命名だぜ!(RVCは60年代後半にリーさんと直接会っています)」「ブルースは友人の小麒麟の紹介で会ったんだ!」「共演の劉鶴年は当時22歳になったばかりで、黒人の俺が『龍爭虎鬥精武魂』に主演する事に何で“黒鬼野郎”が主演なんだ!ってブチ切れてたぜ!」「ヒロイン役の元秋は俺の彼女(って導演の魯俊谷の奥さんなのに?)だったぜ!」「悪役の高岡は大酒吞みで、アイツは本当は武術家じゃなくて漁師だよ!」「ジャッキー・チェンにはまだジャッキーが『燃えよドラゴン』でスタントマンだった時に会ってるよ!」等々、かなりの暴走じゃなくて(笑)、ノリノリ振りで・・・私としては相当楽しめたオーディオ・コメンタリーでした(笑顔)。
あとRVCは他にもこのコメンタリーの中で共演のチャーリー・ボネットの人柄(ここは爆笑必至♪)や山怪、陳流について、あるいは韓国で巨龍と共演した『精武指譜』(78)の際にRVCと韓国人の間に起きたトラブルの事も話してるんですが、そこら辺もジョージ・タンにはもっと深く突っ込んで訊いて欲しかったんですけどねえ・・・。
と言うわけで、近日中に今度はもう1枚のDVDである『?煞』のRVC&ジョージ・タンのオーディオ・コメンタリーも是非訊いてみたいと思います♪

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