“燃える闘魂”アントニオ猪木の栄光の象徴であるNWFヘビー級王座。そのNWF戦で唯一（映像収録されたのに）テレビ放送されなかった試合があります。それが1978年7月に広島で行われたペドロ・モラレス戦でした。私も当時、前の週に堂々とテロップで予告が出たのに翌週この試合が放送されなかった事に「？？？」となったのを覚えているんですが、では一体何故放送中止となったのか？それは恐らく余りに試合内容が酷かったからでしょう。
つまり猪木が一方的にモラレスに攻めまくられる展開に終始し、とても全国の視聴者に見せられない内容だったから、だと思われます。
試合前から酷く腰を痛めていた猪木は中盤でモラレスの強烈な必殺技ペドロ・ドロップ（変則のワンハンド・バックブリーカー。写真参照）を浴びるとピタッと動きが止まってしまい、最後も逆さ抑え込みで辛うじてモラレスにフォール勝ちすると、そのままタクシーに乗りホテルに直行でした(^_^;)。
でももしこの試合の映像が今でもテレビ朝日に残っていたら是非観てみたいですね。何せ私が当時観たペドロ・モラレスの元WWWF世界王者らしからぬネチネチとしたパワーファイトは「モラレス、本当に強いな！」と強く印象に残りましたから。