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Channel: 超級龍熱
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GAME OF DEATH✴UNEDITED② 李小龍と鄒文懐、その緊張高まる関係性!?

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現存する『死亡遊戯』ラフカットからのキャプチャー画像と共にデスゲームの謎と真実に迫る新連載コラム第2回です。
今回はご覧の五重塔は3階“虎殿(だと思われる)”セットの片隅で熱心に話し込む李小龍と鄒文懐の珍しい画像です。まず手前のカチンコに書き記された題名が『黄面虎』から『死亡的遊戯』に変更になっている事に注目。恐らくは李監督の中で何らかの脚本上の路線変更があって題名が変更になったかと思われます。
また李監督と鄒文懐の背後のセットの壁が取り外されていますが『死亡遊戯』の“虎殿”と“龍殿”2つのフロアは、こうして壁を外す事でスタッフたちがセットを出入りしていた事が分かる大変貴重なショットです。

ただこの『死亡遊戯』撮影中の李小龍と鄒文懐の関係は何とも微妙な状態でした。嘉禾影業の宿敵である邵氏兄弟公司は依然として李小龍に執拗に自分との契約のアプローチを繰り返していましたし、李小龍自身も「自分は嘉禾や邵氏の垣根を超えてどの映画会社の作品にも自由に出演出来る唯一のスーパースターになる!」を理想としていて、実際に李小龍は邵氏で楚原監督作品『年羹堯』出演に強い意欲を燃やしていました。
それを知っていた鄒文懐は、何とか李小龍を自社の嘉禾に繋ぎ止めようと1人の台湾出身の女優を李小龍に紹介します。それが“魔性の女”丁珮でした。

既に丁珮は前作『ドラゴンへの道』(72)のコロシアムのロケーションに姿を見せていて、李小龍の傍らに妖しく寄り添うようになっていましたが、丁珮は本作『死亡遊戯』のセットでも何度か目撃されています。
その丁珮の存在を後押しするかのように鄒文懐は『死亡遊戯』に丁珮をキャスティングするよう李小龍に迫っていたとの説もあります。
さらに鄒文懐は『死亡遊戯』のクライマックスである五重塔内のファイトシーンに出演する武打星たちのキャスティングにまで口を出すようになり、嘉禾の盟友だった李小龍☓鄒文懐の関係は否応にも緊張度を増していくのでした。BRUCE IS BACK AND BACK AGAIN!!

今回も『死亡遊戯』の画像は高橋眞人さんにご協力頂きました。ありがとうございました😊。

Bruce Lee and Raymond Chow at Game of Death set.


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