さて、先週は1度途中まで観てちょっと展開がタルイので放置してしまっていた呉宇森製片&蘇照彬導演、そして楊紫瓊ことミシェール・ヨー&鄭雨盛ことチョン・ウソン主演『レイン・オブ・アサシン』(10)をやっと最後まで観ました。
映画は明の時代の中国。800年前にインドから中国へやって来た達磨大師は武術に秀でていたとされ、その達磨大師の遺体が数年で墓から盗まれ腰から上下が2つに引き裂かれて行方不明となります。その後、達磨大師の遺体を1つとしそれを手にした者は究極奥義を会得し武林界を制する事が出来る!との伝説が広まっていました。
その達磨大師の遺体を狙う黒石なる暗殺集団を率いる轉輪王(王學圻)は遺体の上半身が張宰相の手にある事を知り、美人殺手で辟水剣の達人細雨(林熙蕾)、仕込み針の名手雷彬(余文樂)、魔術の使い手彩戲師(戴立忍)を差し向け宰相と息子の張人鳳を殺し(たと思われ)ますが、肝心の達磨大師の上半身は乱闘の最中に細雨と共に姿を消してしまうのでした。
達磨大師の上半身を手にした細雨ですが、張宰相親子を殺してしまった罪悪感から顔を整形し、曽静(楊紫瓊!)と名を変え街で静かに暮らしていました。やがて心優しい青年阿生(鄭雨盛ことチョン・ウソン)と出会った曽静は自分を愛してくれる阿生と結婚。曽静は彼女の人生で初めて幸福の日々を味わうのでした。ところが!ある日強盗事件に巻き込まれた曽静は強盗から阿生を守るために封印していた彼女の恐るべき武術を駆使し強盗を撃退!それを知った轉輪王一味は新たに仲間に加えた冷酷な女殺手綻青(徐熙媛。若い頃のチョン・ジヒョンに激似!)と共に達磨大師の上半身を持つ曽静に襲撃をかけて来るのでした!!
で、この『レイン・オブ・アサシン』が作品として俄然白熱して来るのがこの曽静が強盗相手に初めてその武術の冴えを披露する辺りからで、ここでミシェールが見せる豪快な蹴りや相手の関節を次々と容赦なく決め最後には敵の目を猛スピードで突き戦闘不能に追い込む切れ味鋭い電撃アクションは、まさに「“アクションの女神”ミシェール今だ健在!」を強烈に印象付けます。
その後も曽静、轉輪王、さらには達磨大師の遺体を巡って轉輪王と仲間割れした彩戲師や雷彬が入り乱れる大剣術合戦、轉輪王の異様にして驚くべき正体、そして映画の最後の最後で阿生自ら明かすその悲しき運命!と、映画の前半のタルサがまるで嘘のような(苦笑)後半の盛り上がりは圧巻の一言でした。
特に曽静の必殺剣である辟水剣はその剣の先端が狙った相手の身体を巻き込むように死角を襲う!というユニークかつ斬新な設定の必殺剣で、この辟水剣を初めとする様々な剣術アクションが随所にスローモーション描写も効果的に盛り込みながら、それは素晴らしい剣術アクションとして劇中で幾度となく展開されていきます。こんな見事な剣術アクションを作り上げた動作設計者は誰かな?と思ったら・・・何と董瑋じゃないの!?董瑋ってこれまでも例の“『孫文の騎士団』ダメ出し事件”もあったりで、昔から私の中では武術指導者として余り評価が高くなかったんですが、ことこの『レイン・オブ・アサシン』の文句なしの動作指導に関しては董瑋の腕前に拍手を贈りたいですね。
そして楊紫瓊ことミシェール・ヨーですが、近年は『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(11)などで文字通りアクションに頼らない1人の女優としてもトップクラスの評価を獲得している事もあり、もしかしたら今後はこの『レイン・オブ・アサシン』のような本格的な武侠片にミシェールが主演する機会は減っていくかもしれませんね。
そういう意味でももしまだこの『レイン・オブ・アサシン』を未見の方がいらっしゃったら是非鑑賞をお薦めしたい1本です。でもこの『レイン・オブ・アサシン』のDVDって例によって店舗限定の「レンタルはTSUTAYAだけ!」なんだなぁ・・・!
映画は明の時代の中国。800年前にインドから中国へやって来た達磨大師は武術に秀でていたとされ、その達磨大師の遺体が数年で墓から盗まれ腰から上下が2つに引き裂かれて行方不明となります。その後、達磨大師の遺体を1つとしそれを手にした者は究極奥義を会得し武林界を制する事が出来る!との伝説が広まっていました。
その達磨大師の遺体を狙う黒石なる暗殺集団を率いる轉輪王(王學圻)は遺体の上半身が張宰相の手にある事を知り、美人殺手で辟水剣の達人細雨(林熙蕾)、仕込み針の名手雷彬(余文樂)、魔術の使い手彩戲師(戴立忍)を差し向け宰相と息子の張人鳳を殺し(たと思われ)ますが、肝心の達磨大師の上半身は乱闘の最中に細雨と共に姿を消してしまうのでした。
達磨大師の上半身を手にした細雨ですが、張宰相親子を殺してしまった罪悪感から顔を整形し、曽静(楊紫瓊!)と名を変え街で静かに暮らしていました。やがて心優しい青年阿生(鄭雨盛ことチョン・ウソン)と出会った曽静は自分を愛してくれる阿生と結婚。曽静は彼女の人生で初めて幸福の日々を味わうのでした。ところが!ある日強盗事件に巻き込まれた曽静は強盗から阿生を守るために封印していた彼女の恐るべき武術を駆使し強盗を撃退!それを知った轉輪王一味は新たに仲間に加えた冷酷な女殺手綻青(徐熙媛。若い頃のチョン・ジヒョンに激似!)と共に達磨大師の上半身を持つ曽静に襲撃をかけて来るのでした!!
で、この『レイン・オブ・アサシン』が作品として俄然白熱して来るのがこの曽静が強盗相手に初めてその武術の冴えを披露する辺りからで、ここでミシェールが見せる豪快な蹴りや相手の関節を次々と容赦なく決め最後には敵の目を猛スピードで突き戦闘不能に追い込む切れ味鋭い電撃アクションは、まさに「“アクションの女神”ミシェール今だ健在!」を強烈に印象付けます。
その後も曽静、轉輪王、さらには達磨大師の遺体を巡って轉輪王と仲間割れした彩戲師や雷彬が入り乱れる大剣術合戦、轉輪王の異様にして驚くべき正体、そして映画の最後の最後で阿生自ら明かすその悲しき運命!と、映画の前半のタルサがまるで嘘のような(苦笑)後半の盛り上がりは圧巻の一言でした。
特に曽静の必殺剣である辟水剣はその剣の先端が狙った相手の身体を巻き込むように死角を襲う!というユニークかつ斬新な設定の必殺剣で、この辟水剣を初めとする様々な剣術アクションが随所にスローモーション描写も効果的に盛り込みながら、それは素晴らしい剣術アクションとして劇中で幾度となく展開されていきます。こんな見事な剣術アクションを作り上げた動作設計者は誰かな?と思ったら・・・何と董瑋じゃないの!?董瑋ってこれまでも例の“『孫文の騎士団』ダメ出し事件”もあったりで、昔から私の中では武術指導者として余り評価が高くなかったんですが、ことこの『レイン・オブ・アサシン』の文句なしの動作指導に関しては董瑋の腕前に拍手を贈りたいですね。
そして楊紫瓊ことミシェール・ヨーですが、近年は『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(11)などで文字通りアクションに頼らない1人の女優としてもトップクラスの評価を獲得している事もあり、もしかしたら今後はこの『レイン・オブ・アサシン』のような本格的な武侠片にミシェールが主演する機会は減っていくかもしれませんね。
そういう意味でももしまだこの『レイン・オブ・アサシン』を未見の方がいらっしゃったら是非鑑賞をお薦めしたい1本です。でもこの『レイン・オブ・アサシン』のDVDって例によって店舗限定の「レンタルはTSUTAYAだけ!」なんだなぁ・・・!