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熱風!韓国LEGENDS(71) 「二周忌特別企画」 “闘神の影武者”唐龍こと金泰靖の未公開映像に迫る!

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さて、「熱風!韓国LEGENDS」第71回は、2年前の今日54歳で急逝しました“闘神の影武者”唐龍こと金泰靖を偲ぶ意味も込めた「唐龍:追悼特別企画」でいきたいと思います。
これまで当ブログでも唐龍の代表作品であります『ブルース・リー死亡の塔』(81)韓国バージョンの徹底検証を始め、様々な形でこの稀代の韓国人武打星について触れて来ました。そこで今回は私も含めた多くの唐龍ファンが未だに熱い視線を注ぐ生前の唐龍が遺した未公開映像について敢えて“未確認情報”なども織り交ぜながら、出来る限り検証していきたいと思います。

*『ブルース・リー死亡遊戯』 ビリー・ローのドラマ&アクション未使用映像
これはまだまだ残っている可能性があると思います。実際ベイ・ローガンが所有している唐龍演じるビリー・ローとスタイナー&パスカル一味の乱闘シーンのNGテイク( http://www.youtube.com/watch?v=bcGZ4ykU-E4&list=TLr4hEeCmRXRk )があれだけ残っていますし、アクション監督のサモ・ハンが撮影はしたけど本編からカットしてしまったビリー唐龍&アルバート・シャムのアクション&ドラマの未使用テイクは相当あると私は睨んでいるんですが。
特にマカオのDr.ランド邸内での乱闘や、終盤のビリー・ローvsオートバイ軍団のシーンに関しては色々と“別展開のシーン”が撮られたようです。

*『ブルース・リー死亡遊戯』映像素材集
これは一部のコレクターの間で出回っている『死亡遊戯』78版のカジノ・グッズのオープニングの“ノン・クレジット・バージョン”なども含めた78版の映像素材を約2時間(!)収録したVHSテープで、テープの最後の方には公開版とは別テイク(!)を使ったレッドペッパー・タワー内の“本物”リーさんの粗編集のファイトシーンも収録されているそうです。そうです・・・って残念ながら私は観た事がないんですが(涙)、私の友人が実際にこの映像素材集を断片的ながら観ているので、それらの中にはビリー唐龍の未使用シーンが含まれている可能性も決して否定出来ないと思います。

*『紀念李小龍逝世三周年』
これまたベイ・ローガンが所有している映像で、以前から彼がYouTubeに約6分ほどアップしていますが( http://www.youtube.com/watch?v=yQvntXQE65k )、注目したいのはアップされた映像は既に10分経過した部分からのネット公開だという点です。果たして序盤の約5分には何が収録されているのか???また「物色李小龍第二」と題したソックリさん武打星のオーディションに登場する唐龍の映像も『ブルース・リーの神話』(83)の同シーンとは異なるテイクも含まれていますし、この『紀念李小龍逝世三周年』のフルバージョンも唐龍ファンは是非チェックしたい映像の一つでしょう。

*『レイジング・サンダー』 唐龍vsシンシア・ラスロック戦(未使用)
1984年以降に唐龍は2本のシーゾナル・フィルム作品(1本目は唐龍がベスト・パフォーマンスを見せた『シンデレラ・ボーイ』(86))に出演する事になります。その内の1本がローレン・アヴェドン&シンシア・ラスロック主演『レイジング・サンダー』(87)で、何と唐龍は黄正利と共にタイ人の将軍役で出演し、ラスロックとの一騎打ち(!!!)まで撮影しながら、無情にもアメリカ公開版ではカットされたと言われています。いや〜もしこの唐龍vsシンシア・ラスロック戦が本当に撮影されていたら絶対に観たいですよねー!
この『レイジング・サンダー』における幻の唐龍vsシンシア・ラスロック戦周辺に関しては、同作品の撮影中に黄正利が唐龍に施した美しい友情美談も含めて、改めて後日に当セクション「熱風!韓国LEGENDS」でジックリと取り上げたいと思っていますので、お楽しみに!

*『ブルース・リー死亡の塔』韓国版未使用シーン
これも以前に当ブログの『死亡の塔』特集で触れましたが、当初“死の宮殿”の警護人である楊成伍&李海生コンビは、あの“神腿”譚道良&香港出身の某レスラー兼武打星がキャスティング予定だったそうで、もし彼ら2人と唐龍のファイト・シーンが少しでも撮影されていたら是非その映像が観たいですね。
あとこれはあくまでも私の個人的な考察なのですが、当初『死亡の塔』は『死亡遊戯』78版で未使用だった五重塔内のファイト・シーン、つまりリーさんと田俊&解元のファイト・シーンの映像を使用する予定だったと言われています。それが“何らかの理由(黄正利vs白人空手家の決闘シーンにリーさんの弟役で出演予定の成龍が突如失踪したりのアクシデントも含めて♪)”で大幅な軌道修正を余儀なくされ、最終的には一般公開された『死亡の塔』のような物語展開となったわけです。
で、ここで注目なのが『死亡の塔』韓国バージョンのオープニング・クレジットに名前だけ登場する王将&陳耀林の2人の本格派武打星なのですが、もしかしたら彼ら王将&陳耀林は同作品の本当の初期段階では“『死亡の塔』版五重塔”における田俊&解元の代役的キャラクターとしてキャスティングされていたのではないでしょうか???
彼ら王将&陳耀林のポテンシャルを持ってすれば田俊&解元の代役を果たす事は十分可能だったと思いますし、イエロートラックスーツを着た唐龍、ポロシャツ姿で棍棒を持つ王将、黒い胴着を着て丸太を持った陳耀林が“『死亡の塔』版五重塔”に挑む!・・・そんなシーンを思い描いていると、何故か妙に胸躍ってしまうのは私だけでしょうか?(苦笑)。

*『ブルース・リー死亡遊戯』唐龍vs黄仁植戦(未使用)
今回の「唐龍:追悼特別企画」の締めは・・・やはりこのサモ・ハンが私に「ああ、撮ったよ!」と明言してくれた『死亡遊戯』76年バージョンにおける唐龍vs黄仁植戦、これしかないでしょう!いや〜この唐龍&『死亡遊戯』関連映像の中でも“究極の未公開ファイト・シーン”である唐龍vs黄仁植戦だけは何としても観たい!実は今回某誌の原稿絡みで久々にサモ・ハンが私の唐龍vs黄仁植戦を初め『死亡遊戯』における数々の質問に答えているインタビュー記事を読み返す機会があったんですが、確かこのサモ・ハンとのインタビュー時間は30分間でした。
いま思い出しても、私自身その僅か30分の間に『SPL/狼よ静かに死ね』のドニー兄貴や呉京について、『燃えよドラゴン』オープニングでのリーさんとの組み手シーン、そして『死亡遊戯』の“温室の決闘”や唐龍vs黄仁植戦などなど、よくぞ訊きたい事を全て訊き切れたなぁ!と思ってしまいました。
いずれにしろ、このサモ・ハンが『ブルース・リー死亡遊戯』のために撮ったレッドペッパー・タワーの1階における唐龍vs黄仁植戦を発掘するまでは、私の“闘神の影武者”唐龍&『死亡遊戯』関連映像探索の旅に“劇終”の文字はないのだ!!

かつて『ブルース・リー死亡遊戯』と『ブルース・リー死亡の塔』は、その劇中に登場する“本物”リーさんの映像だけに注目が集まり、他の唐龍たちソックリさん武打星が出演した様々なシーンは殆ど“無価値”とさえ言われて来ました。やがて長い年月が過ぎ、唐龍本人を初めとする多くの関係者が鬼籍に入ったりとその周囲の状況が微妙に変化する中で、今では『ブルース・リー死亡遊戯』と『ブルース・リー死亡の塔』という2本のリーさん作品に関する文字通り“全ての映像”が伝説化して来ている現象は、私たち『ブルース・リー死亡遊戯』と『ブルース・リー死亡の塔』をこよなく愛する者にとっては本当に喜ばしい限りです。
そういう意味でも、今回の「唐龍:追悼特別企画」によって、これら2本の作品でブルース・リーという不世出の武打星の“影武者”を務めた1人の韓国人武打星が残した様々な映像について少しでも関心が集まる事とならば、私自身こんなに嬉しい事はありません。
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!

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