先週ほぼ1ヶ月間に渡って携わって来ました某誌の原稿の入稿&校正が終わりました。もう8月中はひたすら原稿書きの毎日でしたが、気がついたら夏が終わってるじゃないの?(愕然)。それもあってか先週の土曜日は都内は渋谷で気心の知れたリーさん信者の友人たちと楽しい食事会を開いて延々とリーさん&クンフー映画談義に花を咲かせて来ました♪いや〜やっぱり人間はこういう憩いの時間が絶対必要だよねえ!(シミジミ)。
さてさて、先週になりますが、キアヌ・リーヴス初監督&主演作品にして本格的なクンフー映画進出が話題となっているタイガー・チェンこと陳虎競演作品『太極侠/Man of Tai Chi』(13)を観てみました。映画は楊老師(演じるは何と干海!大分お歳を召しましたがお元気です)の許で太極拳を学びながら宅急便配達員として真面目な日々を送る主人公の陳林虎(陳虎)が北京での武術大会に出場し無敵振りを発揮しているテレビ映像を見た無法な殺人格闘マッチを主催するマーク・ダナカ(キアヌ・リーヴス!中々悪役振りがハマッています)のターゲットとなる所から始まります。ダナカは多額の報酬で陳虎を格闘マッチに勧誘しますが、最初は「金銭目的で太極拳を使えば楊師父と太極拳の名誉を汚す事になる!」と出場を渋っていた陳虎ですが、敬愛する楊老師の住む寺院兼武館があるトラブルに巻き込まれ、それを解決するために大金が必要となった事もあり、陳虎はダナカの格闘マッチへの出場を決意します。
この主人公役の陳虎ですが、アメリカはロサンゼルス国際太極拳大会や空手大会など多くの武術大会で優勝をしている人物で、キアヌの代表作『マトリックス』(99〜)シリーズや『チャーリーズ・エンジェル』(00)でもアクション指導を担当していただけあって、その劇中で披が披露する武打シーンはスピードもあるし、一つ一つのアクションも実にシッカリとしていました。
ただ映画の中の陳虎の髪型が“昔のちょっとイケてないフォーク歌手”みたいな感じ(苦笑)なのが残念だし、陳虎が世界各国の格闘家たちとの激闘で見せるクンフー・アクションも確かに迫力十分で見応えはあるんですが・・・余りにも見慣れたアクション・シークエンスばかりで新鮮味に欠けてしまっている印象を持ちましたねえ。
まあ本作のアクション監督は袁和平なんですが、今回の『太極侠/Man of Tai Chi』に限らず、この“新鮮味に欠け見慣れたアクション・シークエンス”は近年の袁和平が関わった殆どの作品に見られる傾向なわけで、改めて袁和平の時代は終わってしまったなぁ・・との思いを新たにしました。あっと袁師父は本作劇中でも観客の1人でカメオ出演してますので要チェックです♪
あと注目なのが映画の終盤で陳虎と闘うインドネシア人の格闘家役で『ザ・レイド』(11)で主人公ラマを演じプロのシラット選手とでもあるイコ・ウワイスが出演している点でしょう。この陳虎との格闘マッチでイコ・ウワイスが見せる華麗かつ豪快な連続廻し蹴りはお見事!の一言でした。
そして映画のクライマックスではお約束というか観客の期待通り、寺院を舞台とした陳虎vsマーク・ダナカの因縁の一騎打ちが用意されています。
ダナカ「陳林虎、ピュアな心を持った太極拳戦士だったお前も、今では純真さを失った只の殺し屋だな?」
陳林虎「私はお前と闘う・・・!」
ダナカ「いいか、お前は私に命の借りがあるのだぁぁ!」
と言いながら・・・ここでキアヌが陳虎相手に見せるクンフー・アクションがこれまた『マトリックス』シリーズでキアヌがやっていたカクカクした動きで表情自体が全然闘っていないあの“ネオのロボット・クンフー”なんだよねえ!(泣)。それにキアヌってジャンピング・キックのシーンでもモロに手でワイヤー掴んでるのがバレバレだし(苦笑)。
もう私はこの陳虎vsマーク・ダナカ戦を観ながら、画面の中のキアヌに向かって「アンダーソン君、キミは『マトリックス』から何も進歩しとらんねー!」と思い切り“大山倍達総裁”モードで突っ込んでいましたよぉ!!!(苦笑)。
あ、関係ないんですが、この『太極侠/Man of Tai Chi』には香港捜査官役で莫文蔚、さらには任達華や李燦森も出演していて、特に英語&広東語&北京語の三ヶ国語を駆使する莫文蔚の颯爽とした女捜査官振りはかなりナイスだった事だけは最後に強調しておきたいと思います♪
さてさて、先週になりますが、キアヌ・リーヴス初監督&主演作品にして本格的なクンフー映画進出が話題となっているタイガー・チェンこと陳虎競演作品『太極侠/Man of Tai Chi』(13)を観てみました。映画は楊老師(演じるは何と干海!大分お歳を召しましたがお元気です)の許で太極拳を学びながら宅急便配達員として真面目な日々を送る主人公の陳林虎(陳虎)が北京での武術大会に出場し無敵振りを発揮しているテレビ映像を見た無法な殺人格闘マッチを主催するマーク・ダナカ(キアヌ・リーヴス!中々悪役振りがハマッています)のターゲットとなる所から始まります。ダナカは多額の報酬で陳虎を格闘マッチに勧誘しますが、最初は「金銭目的で太極拳を使えば楊師父と太極拳の名誉を汚す事になる!」と出場を渋っていた陳虎ですが、敬愛する楊老師の住む寺院兼武館があるトラブルに巻き込まれ、それを解決するために大金が必要となった事もあり、陳虎はダナカの格闘マッチへの出場を決意します。
この主人公役の陳虎ですが、アメリカはロサンゼルス国際太極拳大会や空手大会など多くの武術大会で優勝をしている人物で、キアヌの代表作『マトリックス』(99〜)シリーズや『チャーリーズ・エンジェル』(00)でもアクション指導を担当していただけあって、その劇中で披が披露する武打シーンはスピードもあるし、一つ一つのアクションも実にシッカリとしていました。
ただ映画の中の陳虎の髪型が“昔のちょっとイケてないフォーク歌手”みたいな感じ(苦笑)なのが残念だし、陳虎が世界各国の格闘家たちとの激闘で見せるクンフー・アクションも確かに迫力十分で見応えはあるんですが・・・余りにも見慣れたアクション・シークエンスばかりで新鮮味に欠けてしまっている印象を持ちましたねえ。
まあ本作のアクション監督は袁和平なんですが、今回の『太極侠/Man of Tai Chi』に限らず、この“新鮮味に欠け見慣れたアクション・シークエンス”は近年の袁和平が関わった殆どの作品に見られる傾向なわけで、改めて袁和平の時代は終わってしまったなぁ・・との思いを新たにしました。あっと袁師父は本作劇中でも観客の1人でカメオ出演してますので要チェックです♪
あと注目なのが映画の終盤で陳虎と闘うインドネシア人の格闘家役で『ザ・レイド』(11)で主人公ラマを演じプロのシラット選手とでもあるイコ・ウワイスが出演している点でしょう。この陳虎との格闘マッチでイコ・ウワイスが見せる華麗かつ豪快な連続廻し蹴りはお見事!の一言でした。
そして映画のクライマックスではお約束というか観客の期待通り、寺院を舞台とした陳虎vsマーク・ダナカの因縁の一騎打ちが用意されています。
ダナカ「陳林虎、ピュアな心を持った太極拳戦士だったお前も、今では純真さを失った只の殺し屋だな?」
陳林虎「私はお前と闘う・・・!」
ダナカ「いいか、お前は私に命の借りがあるのだぁぁ!」
と言いながら・・・ここでキアヌが陳虎相手に見せるクンフー・アクションがこれまた『マトリックス』シリーズでキアヌがやっていたカクカクした動きで表情自体が全然闘っていないあの“ネオのロボット・クンフー”なんだよねえ!(泣)。それにキアヌってジャンピング・キックのシーンでもモロに手でワイヤー掴んでるのがバレバレだし(苦笑)。
もう私はこの陳虎vsマーク・ダナカ戦を観ながら、画面の中のキアヌに向かって「アンダーソン君、キミは『マトリックス』から何も進歩しとらんねー!」と思い切り“大山倍達総裁”モードで突っ込んでいましたよぉ!!!(苦笑)。
あ、関係ないんですが、この『太極侠/Man of Tai Chi』には香港捜査官役で莫文蔚、さらには任達華や李燦森も出演していて、特に英語&広東語&北京語の三ヶ国語を駆使する莫文蔚の颯爽とした女捜査官振りはかなりナイスだった事だけは最後に強調しておきたいと思います♪