今日は“薄命の貴公子”傅聲の32回目の命日です。

また今年もこの日がやって来ました。そう、32年前のこの日7月7日、香港、いや東南アジアなど世界中のファンに愛された1人の邵氏武打星が若くしてこの世を去りました。彼の名はアレクサンダー・フーシェンこと傅聲。
まさに香港中の人々が深い深い悲しみに包まれたその日から、今年でもう32年と言う年月が経ちました。
そう、奇しくもこの32年という時間は、傅聲の死の10年前の73年に同じく若くしてこの世を去った“世紀の闘神”ブルース・リーこと李小龍の生涯と同じだけの年月なんですね。
それでも私たちは傅聲がその数々の主演作品群で披露したあの愛くるしい笑顔と俊敏なアクションをこれからも語り継いでいくのです。
先日来日した同じ邵氏武打星の李修賢に私が傅聲の思い出を訊くと、その場で他の武打星や監督を片っ端からコキ下ろしていた李Sirが傅聲だけは一切貶すこともなく「傅聲か・・・傅聲と俺はよぉ、遊び仲間でよぉ。本当によくツルんで遊んだよ。傅聲が死んだ時？・・・何とも言えないほど悲しかったな・・・」とだけ寂しそうに語ってくれました。
私は今までも、そしてこれからも傅聲と同じ時代を共に生きた武打星には必ず傅聲の思い出を訊いていきたいと思います。そして32年前の七夕の日に香港の夜空に輝く美しい星となった“薄命の貴公子”の伝説を語り継いでいきます。
アレクサンダー・フーシェンよ、邵氏公司の歴史に今も燦然と光り輝く伝説の武打星、傅聲よ、永遠なれ！！！