我が青春のＢＦＣ回想録③

「我が青春のＢＦＣ回想録」③
1980年代に続々と設立されたリーさんことブルース・リーのファンクラブ。私はスタッフとして活動したＢＦＣは勿論ですが、銀座の洋書店イエナが設立した「イエナ：ブルース・リークラブ」にも入会していました。私が入会を決めた理由、それはズバリ「未発表写真」が決め手でした。この「未発表写真」という言葉を聞くと、古いリーさん信者は思わず胸が熱くなってドキドキして来るんじゃないでしょうか？
恐らくは「ロードショー」誌のリーさん特集記事から始まったこの魅惑的なフレーズ、70年代終盤「死亡遊戯」公開後からリーさんの劇場公開作品が途絶えていた事もあり、これまで観た事もないレアな写真＝未発表写真に飢えていた私たちリーさん信者にとって、この「未発表写真」というフレーズほど刺激的な言葉はありませんでした。
そして「イエナＢＬクラブ」の最大の売りが香港の截拳道研究会が発行していた中文雑誌などから複写したこの「未発表写真」だったんですね。
実際、手許に届いた「イエナ」の会報＆ポスターマガジンはＢＦＣとは全く違った洗練されたデザインで、その中身も公約通り多くの「未発表写真」で埋められていて、私も毎回会報が届くのを楽しみにしていました。
また「イエナ」のスタッフも、前述した立花さん、資料担当のＭさん（だったか？記憶が定かではないです）に加えて当時のリーさん信者では知らない者がいないジミー荒木さんも参加、とかなりの豪華メンバーでした。
さらに当時の私が最も衝撃を受けたのが「イエナ」がリーさんの親友だった小麒麟を日本に呼んで、その様子を会報に写真入りで載せた事でした。
これはイベント「フォーエバー」でＫＫぐらいしか呼べなかった我がＢＦＣにとってはかなりの衝撃で、きっと当時の私とＮ会長は「こうなったら俺たちＢＦＣはジミー・ウォングでも呼ぶしかねーな！」と不貞腐れていた事でしょう(^_^)。
そんな時、我がＢＦＣ事務局に驚きのニュースが飛び込んで来ました！そう、それは「死亡遊戯」で“闇の中の生涯最大の敵”としてビリー・ローを苦しめたカリーム・アブドゥル・ジャバールが日本で開催されるプロ・バスケットボール大会出場のために来日が決定したのです！！
その知らせを聞いたＮ会長は、私に不敵にもこう言い放ちました。
「よし、ＢＦＣでジャバールにインタビューするぞ！」。以下、次回に続く！！（ＢＦＣ会員番号152）。