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Channel: 超級龍熱
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強く、気高く、美しく生きる女性たち。レア・プール監督作品「天使にショパンの歌声を」来年1月公開。

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ほぼ一週間に渡ってお届けました「超級龍熱」開設10周年記念特別企画、如何でしたでしょうか。今は私も3大特別企画を無事にゴールさせる事が出来てホッとしております。
皆さんに楽しんで頂けたら、管理人の私も本当に嬉しいです(^_^)。

さて、そんな昨日は映画評論家に戻りまして、都内某所でレア・プール監督、セリーヌ・ボニアー主演のカナダ映画「天使にショパンの歌声を」(15)を試写で観て来ました。
美しい自然に囲まれたカナダのケベックに立つ修道院が運営する寄宿学校。そこでは校長のオーギュスティーヌ(セリーヌ・ボニアー)が音楽教育に力を入れていて、前回の音楽コンクールでは優勝者も出すほどの名門校でした。
ところが現実主義でオーギュスティーヌと不仲の総長によって、採算の合わない寄宿学校は閉鎖の危機に見舞われようとしていました。
そんなオーギュスティーヌの学校に姪のアリス(ライサンダー・メナード)が転校して来ます。
オーギュスティーヌはアリスの天才的なピアノの冴えに驚きますが、アリスは自分は両親に見放されたと思い込み、オーギュスティーヌや他のシスターたちに頑なに心を閉ざすのでした。
天敵である総長との闘いに一歩も退かない決意のオーギュスティーヌは、マスコミに自分たちが愛する音楽の素晴らしさを知らしめようと、学校に記者たちや保護者を招待し、音楽イベントを開催。
それは好感触で迎えられ、オーギュスティーヌは共に闘うシスターたちと未来に希望を見出し、全ては今度の音楽コンクールで決まる!と決意も新たにします。
ところが、そのような大事な時にアリスが親友を庇って頑固なシスターと衝突。そのまま学校を飛び出し、好きになった男の子と街のディスコで踊っているところを激怒したオーギュスティーヌに連れ戻される事件を起こしてしまいます。
その事件で深く傷ついたアリスを見たオーギュスティーヌは、自分も若い頃にロシア人の男性と恋に落ち、その事で深く傷つき、今もその傷に苦しんでいる事をアリスに告白するのでした。
アリスは普段は毅然としているオーギュスティーヌが自分の弱い部分、悲しい過去を初めて語ってくれた事で次第に心を開き、アリスはあれだけ拒否していた音楽コンクールへの出場を決意します。
しかしそんなアリスとオーギュスティーヌの許に、アリスの母が入院したとの知らせが届くのでした・・・!!

大自然に囲まれた寄宿学校に響く汚れを知らない美しい少女たちの歌声。そして心に沁み通るような素晴らしいピアノの旋律。まさに天使の歌声とはこの事でしょう。
また普段は私たちが垣間見る事がない修道院内の生活や厳しい規律を細やかに描いた部分も、私は大変興味深く、また感銘を受けました。
欲を言うなら、クライマックスの音楽コンクールのシーンでもう波乱あっても良かったかな、とも思いましたが、それもシスターや少女たちの笑顔に免じて良しとしましょう(^_^)。
ショパン、ベートーベン、バッハなど音楽を愛する者に限らず、誰もが1度は耳にした数々の伝説の旋律に乗って、音楽を通じて強く、気高く、美しく生きていく女性たちを描いた映画「天使にショパンの歌声を」は来年1月14日、角川シネマ有楽町他にてロードショー公開との事ですので、是非!

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