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Channel: 超級龍熱
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下村勇二が“零距離戦闘術”で日本アクションを“再生”させる!坂口拓主演「RE:BORN」来月公開!!

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さてさて、既に日付けが変わりましたが、昨日は都内某所で下村勇二監督、TAKこと坂口拓主演「RE:BORN」(16)を試写で観て来ました。
石川県の田舎で幼い娘サチ(近藤結良)と一緒にコンビニ店員として静かに暮らす黒田敏郎(坂口拓)。そこにかつて敏郎が所属した最強特殊部隊を引き連れたファントムが敏郎を抹殺するべく容赦ない闘いを挑んで来た。敏郎は自分に迫る特殊部隊の刺客を1人、また1人と無敵の戦闘術で撃破するが、ファントムが愛するサチを誘拐したと知った時、敏郎はファントムとの最後の決着を着けるべく敵のアジトに乗り込んでいく・・・!!。
本作で日本の映画ファンにその全貌が初めて明らかとなる「ゼロレンジ・コンバット・システム」。それは米軍特殊部隊の格闘技教官を務める稲川義貴(本作の戦技訓練アドバイザー&戦術監修を担当)が国内外の戦闘技術を融合させ作り上げた戦闘術で、身体を自由に使いながら前方に入り身する事で勝機を見出す新時代の近接戦闘術との事です。
実際に映画の中で黒田敏郎が自分に襲いかかる刺客に応戦する形で披露する「ゼロレンジ・コンバット」は、敵の攻撃を遮ると同時に相手の武器などで逆に喉を切り裂き、または敵の自由を奪い首をヘシ折り、ショートレンジのカウンター攻撃を一瞬の返し技で決めていく、まさにこれまで誰も観た事が無い変則的かつ無敵の戦闘術です。
勿論、私もこの驚異の新感覚戦闘アクションはこの映画で初めて目にするもので、特に敏郎が敵と対峙した時に自分の背筋を「ゴキゴキ!」と動かす独特の動きは観る側に強烈なインパクトを与えます。
さらに映画の後半に用意された森の中での敏郎vsファントム軍団の激闘は、それこそ鎌、ナイフ、銃撃戦など、あらゆる武器、あらゆるバリエーションを駆使した戦闘が約40分間に渡って延々と繰り広げられます。
私が感心したのは、この森の激闘に限らず、本作の全編に渡って様々な戦闘シーンを構築しながら、その幾つものアクションにおいて同じ殺陣が殆どなく、全てが異なるシチュエーションとアングルで格闘アクションが構成されている点で、これには本当に感嘆しました。
もう一つは敏郎が敵を打ち砕き切り裂く際のリアルかつ電撃のナイフアクションで、それは素晴らしい音響効果も相まって、敵が身を斬られる瞬間の痛みや衝撃が観客である私たちにも息を飲むような臨場感で迫る生々しいリアリズムでした。
そしてこのダークにしてエンドレスな超次元的殺戮劇は、ラストの敏郎vs最強の敵アビスウォーカー(その正体は果たして誰なのか!?)の一騎打ちで最高潮に達します。
この2人のウェポン戦からの素手による決着戦では、異様な殺気とハイテンションな佇まいの中、これまでどのアジアンアクション映画でも観る事がなかった斬新かつトリッキーな戦闘アクションが延々と繰り広げられ、それはまるで2匹の野獣がお互いの急所を嚙み合い、切り裂き合うようなダーク・ファイトとして圧巻の完成度に仕上がっています。

この「RE:BORN」、これら新感覚の格闘アクション以外にも数々の見所があります。まず音楽を担当するのがドニー兄貴主演「イップマン」シリーズの川井憲次(拍手!)。さらには成人したサチとしてのナレーションをブルース・リーナこと武田梨奈が担当しています。
もう一つ。本作にはあの元AKB48の篠田麻里子がゲスト出演しており、その麻里子さま扮するニュートが画面に登場するシーンは短いながらも驚愕のシーンで、ここは皆さんには是非とも劇場で堪能して頂きたい龍熱の超押しメン・・・じゃなくてイチオシのシーンです。

私こと龍熱にとって、ここ数年のアジアンアクション映画の最先端は「ザ・レイドGOKUDO」(14)と「ドラゴン×マッハ!」(15)でした。そこに日本アクション映画の存在はなかった。
しかし本作「RE:BORN」がその2作品の間に割って入った事は確実で、少なくともこの「RE:BORN」こそが現在の日本アクション映画の最高峰である事は間違いないでしょう。
それまで誰もやった事が無い未知の格闘アクション映像化への挑戦、この一見誰もがやれそうで実は誰もできなかった事に挑んだ下村勇二&坂口拓のコンビ。
私はこの2人が全力で作り上げた「RE:BORN」に、香港映画や韓国映画が次々と生み出す第1級のアクション映画を見上げ続ける事に慣れてしまった日本のアクション映画をここでもう1度新たに“再生(RE:BORN)”させ、そこから一気に世界のトップ目指して飛翔するんだ!との純粋かつ熱きモチベーションを感じました。
“再生”なくして“創造”なし。来月8月12日に新宿武蔵野館でレイトショー公開となるこの驚異の新感覚アクション「RE:BORN」、この映画を劇場の大スクリーンで観る事は私たち香港クンフー映画、いえアジアのアクション映画を愛する者にとって決して避けては通れないマスト・ミッションなのです!!

「RE:BORN」公式サイト→http://udenflameworks.com/reborn/


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