天下第一ジャッキー・チェンSP②
連載スタートがしながら未だに何回やるかも決めていないジャッキー特集ですが(^_^;)、第2回の今回はジャッキーハリウッド進出第1弾「バトルクリーク・ブロー」でいきましょう。
実はこの映画は私こと龍熱が初めて劇場に観に行ったジャッキー映画でした。それまでの「酔拳」や「蛇拳」も勿論リアルタイムでチェックはしていましたが、ご存知のように当時も今もガチガチのリーさん信者だった龍熱少年は「リーさん信者の自分がジャッキー・チェン映画を劇場に観に行く事はリーさんへの裏切り行為になる!」と真剣に考えていたので、当時の私はジャッキー映画を劇場に観に行く事は絶対になかったんですね。
では何故に龍熱少年がこの「バトルクリーク・ブロー」だけは劇場まで観に行く気になったのか?...
それには3つの理由がありました。1つはこの映画の監督が「燃えよドラゴン」のロバート・クローズだった事。2つ目がこの映画の音楽がこれまた「燃えよドラゴン」のラロ・シフリンだった事。
そして3つ目がこの「バトルクリーク・ブロー」の予告編で何とジャッキーが「アチャアアア!アダアア!」とリーさん本人の怪鳥音を叫んでいたからなんですね。
78年に公開された「ブルース・リー死亡遊戯」で、リーさんの過去の主演作品から流用した怪鳥音を巧みに使用したビリー・ローのクンフーアクションの魅力に憑りつかれていた私たちリーさん信者は、この「バトル~」の予告編でジャッキーがリーさんの怪鳥音を叫ぶのを見て「そうか、ジャッキーもハリウッド進出を機会にリーさんの怪鳥音を継承したのか!」と思い切り強引に、勝手に解釈し、それこそ大喜びで劇場へと馳せ参じたのでした。
ところが!!!!実際に観た「バトル~」でのジャッキーは怪鳥音は一切発しないどころか、映画のアクションも龍熱少年的にはイマイチで、唯一興味深かったのがジャッキーと闘う悪の格闘家ビリー・キッス役で本物のプロレスラーとして知られるハードボイルド・ハガティの雄姿が観れた事ぐらいだったのでした(T_T)。
その後、私のデビュー本である「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」の取材でお会いした東宝東和の名宣伝マン飯田格さんから「いや~あの「バトルクリーク・ブロー」の時はね、つい調子に乗って予告編でジャッキーのアクション場面にブルース・リーの怪鳥音を入れちゃったんだよねえ♪」と軽いノリで告白された時は一緒に取材に来ていた町山智浩さんの隣で「飯田さん、あれはなかったですよぉ~!」と激しく脱力する龍熱だったのでした(トホホ!)。
The Big Brawl.My first Jackie Chan movie at movie theatre in 1980.