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Channel: 超級龍熱
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「ドラゴン怒りの鉄拳」でブルース・リーと真っ向勝負した日本人、橋本力さん死去。

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私たちリーさんこと李小龍信者にとって悲しい訃報です。「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)でリーさん演じる陳眞と日本刀を手に真っ向勝負を見せた橋本力さんが今週11日に亡くなりました。83歳でした。
私こと龍熱のデビュー本でもある「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」に掲載された橋本さんのインタビュー「ブルース・リーに蹴られた男、橋本力」が橋本さんが「ドラゴン怒りの鉄拳」に虹口道場館主鈴木寛として出演した際の思い出を日本の書籍で初めて詳細に語った記事でした。
私もこの橋本さんのインタビューを読んだ時の衝撃と興奮はかなりの物で、現在まで国内の出版物でこの「~101匹ドラゴン」の橋本さんのインタビューを超える記事はないでしょう。
私が橋本さんと初めてお会いしたのはこの「101匹ドラゴン」発売の直後の1995年頃で、K氏という方が主催するイベントに橋本力さんとプロレスラーの高野拳磁がゲスト出演するとの事で、知り合いの映画監督に誘われて会場に馳せ参じた時でした。
当日の私はその映画監督から同イベントで上映する特別映像として「ドラゴン怒りの鉄拳」のリーさんvs橋本さんの対決シーンを中心に香港クンフー映画の名場面を編集して持参して欲しいと頼まれていて、イベント会場では私が自分で10分ほどに編集したVHS(の時代でした)をスクリーンで上映し、それを橋本さんや観客の皆さんと一緒に観た思い出もありました。
いま思えばその10分間の「龍熱編集」VHSを大事に保存しておけば良かったと思うのですが、残念ながらイベントで上映後にそのVHSは消去してしまいました。
当日に初めてお会いした橋本さんは遥かに年下である私に対しても実に礼儀正しい方で「いや~ブルース・リーや「怒りの鉄拳」の事とか訊かれても昔の事でもう覚えてないんですよぉ!」と照れ笑いを浮かべながらも色々話して下さり、別れ際には私に対して腰を直角に曲げ「では失礼します!」とこれまた礼儀正しく頭を下げて帰られたのが印象に残りました。
後年、私が橋本さんと再会した時にこのK氏のイベントの話をすると「あ、あの時のイベントね。はい覚えていますよ!」と応えて下さいました。
近年は余り体調が優れないとお聞きしていましたが、今回の橋本さんの訃報は1974年のロードショー公開時に今はもうない渋谷の映画館「渋谷宝塚」で「ドラゴン怒りの鉄拳」をリアルタイムで観ている私にとっても本当にショックですし、また悲しい気持ちで一杯です。
橋本力さん、貴方はあの“精武英雄”陳眞こと李小龍と銀幕の中で真っ向勝負を見せた唯一の日本人俳優でした。
虹口道場館主鈴木寛の堂々たる雄姿は私たち日本人の誇りです。心からご冥福をお祈り致します。合掌。


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