今週に池袋で開催中の古書市で救済したリンダ・リー著「ブルース・リー・ストーリー」です。ちゃんと帯付きなのが嬉しいです😉。
実は私は今日までこの本を所有していなかったんですと書くと、きっと皆さんは「ええっ!?」と驚かれるでしょうね。
今日初めてその理由を書きます。あれは東宝東和の名宣伝マンだった亡き飯田格さんが体調を崩されて、暫くして退院された頃の事です。
私は町山智浩さんに誘われて飯田さんがごく親しい人だけをご自宅に招いて快気祝いを行う場に伺いました。
飯田さんはちょっと痩られましたがお元気そうで、その場には飯田さんの息子さん、飯田さんが可愛がっている宣伝会社の男性(かなり長身の方でしたがお名前失念)に混じって、この「ブルース・リー・ストーリー」を翻訳なさった女性のSさんもいらしていました。
快気祝いは本当に楽しい会で、飯田さんは私と町山さんにジャッキーの秘蔵映像や「燃えよドラゴン」のLDを上映してくれたばかりか、私に当時大変レアだった韓国製の香港クンフー映画のVHSを何本も貸して下さいました。
さらにSさんは優しい笑顔で「龍熱さんはこの本はもうお持ちかしら?良かったらどうぞ🎵」と私に発売されたばかりの「ブルース・リー・ストーリー」を手渡して下さったんですね。
ところが、翌日になって私はSさんが献本して下さった「ブルース・リー・ストーリー」を飯田さんのご自宅に忘れてきた事を知りました。
何と言う不覚❗何と言うSさんのご厚意に対する非礼❗お酒を飲んでいたとかそんな事は理由にならない自分の失態に私は深く深く落ち込んだのでした。
私がその次にSさんにお会いしたのは飯田さんのお別れ会でした。前回お会いした時とは別人のように憔悴し飯田さんの息子さんに寄り添うSさんに私はとても以前の非礼を切り出す勇気もなく、ただその場で頭を垂れるだけでした。もしあの飯田さんの快気祝いでSさんから頂いた「ブルース・リー・ストーリー」にSさんにサインを入れて頂き、その本を自宅に持ち帰っていたら❗・・・そう思うと私は何とも深い後悔と自責の念で一杯になり、その後店頭などで「ブルース・リー・ストーリー」を幾度見かけてもどうしても購入する事が出来ませんでした。
でも昨日、池袋の古書市でまるで誰かに優しく導かれるように足を踏み入れたお店で、この「ブルース・リー・ストーリー」は静かに私を待っていてくれました。
Sさん、やっと貴女が素晴らしい翻訳をされた「ブルース・リー・ストーリー」が手元に来ました。飯田さんのご自宅では本当に失礼しました。改めましてどうか非礼をお許し下さい。
「ブルース・リー・ストーリー」はリンダさんの愛する夫であるリーさんに対する限りない愛情と敬意が溢れんばかりに詰め込まれた世界一のブルースリー本です。
私はこれまでリーさんの原稿を執筆する時、リーさんのプライベートな事で分からない事があると、近所の図書館にある「ブルース・リー・ストーリー」を何度も何度も借りに行きました。
何故なら私にとってリンダさんがリーさんとの沢山の思い出を優しく、懐かしく、そして誇らしく書き記したこの「ブルース・リー・ストーリー」こそ“世紀の闘神”ブルースリーに関して世界で最も信頼できる本だからです。
そう、これからの私はもう図書館にこの「ブルース・リー・ストーリー」を借りに行く事はないでしょう。だって私の許にやっとこのリンダさんが書き、Sさんが翻訳した「ブルース・リー・ストーリー」が来たのですから。
まさに“龍熱的一期一会”と言うべき私と私が大好きなリーさんの本に纏わる思い出でした。
皆さん、最後まで読んで下さりありがとうございました。
Bruce Lee Story by Linda Lee Japanese edition which I got old book sale at Tokyo Ikebukuro yesterday.
I have quite memories about this book,so please try translate my article above.