さて「超級龍熱」がお届けしますインタビュースペシャル第1弾。それが“五輪の虎”ボブ・ループの独占インタビューPart2です。前回Part1としてお届けしましたループ氏がアントニオ猪木戦の思い出を語ったインタビューが大変好評だった事もあり、今回のインタビューではループ氏に故ジャイアント馬場さんについて質問しました。たださすがに何十年も前の話な上にループ氏自身もご高齢であるため、ループ氏の記憶から“東洋の巨人”の思い出はかなり薄れてしまっていたようです。ではボブ・ループ氏が語るジャイアント馬場さんの思い出をどうぞ!
ーMr.ループ、改めてインタビューを再び受けて頂きありがとうございます。
ループ こちらこそさ、ジロウ。今回のジロウのクエッションはジャイアント馬場だったね?ただ私はカワサキでアントニオ猪木と闘った試合のVHSは持っているんだが、日本での馬場との試合のVHSは持っていないんだ。それに馬場との試合の記憶も彼方遠くになってしまっているんだよ。
ーではこの写真をご覧になって下さい。Mr.ループが馬場さんにショルダーバスターを決めています。この技でMr.ループはタッグマッチながら馬場さんからフォールを奪っています。
ループ 確かにこの写真で私が馬場に決めているのはショルダーブリーカー(バスター)だね。君は私がこの技で馬場からピンフォールを奪ったと言うんだね。いやお恥ずかしい限りなんだが、覚えていないんだよ。ただ馬場は私に大変良くしてくれたし、馬場は日本のトップスターだったよ。
ーでも改めて当時の馬場さんからピンフォールを奪っているのは凄いですよ。
ループ 決して言い訳をするわけじゃないんだが、私はアマチュアレスラー出身なので、プロレスラーとしても試合の勝ち負けを同じ視点で見ないんだよ。出来たらこの時の私と馬場が対戦した年と誰が一緒に日本に行ったか教えてくれるかな?
ー1974年7月の全日本プロレスのサマーアクションシリーズ開幕戦で、Mr.ループ以外にはミルマスカラス、ボブ・バックランド、ダニー・ホッジが一緒でした。
ループ ああ、そうだったね。私の日本での素晴らしい思い出を思い起こしてくれたジロウに心から感謝するよ。私はこれまでも、そして今でも日本を愛しているんだ。日本は訪れても、また住んでも素晴らしい国だ。何故なら私たち外国人が日本に滞在していて嫌な気分にさせられた事が全くなかった。きっとそれは日本でのプロレスラーの立場や地位が何らかの形で良い影響を与えていたのかも知れないね。
ーMr.ループ、それは日本に住む日本人として大変嬉しい言葉です!(感涙)。
ループ うん、そうか(笑顔)。でも私は日本での全ての時間を心から楽しんだよ。ジロウ、改めて君からのクエッションに答えるのが遅くなってしまった事をお詫びするよ。そして素晴らしい思い出を呼び起こしてくれた事に深く感謝しているよ。
ーMr.ループ、こちらこそ今回も素晴らしいインタビューをありがとうございました(^_^)。
2019年6月30日 Facebookにて収録。
前回ループ氏がアントニオ猪木戦を語ったインタビューと比べると確かにやや物足りない内容に感じますが、ループ氏にとってはそれだけ猪木戦が強烈な印象として残っていたんだと思います。逆に“世界の馬場”をピンフォールしている事すら既にアッサリと忘れてしまっているループ氏の大物振りに感嘆した龍熱でした😅。そしてループが日本滞在時に外国人である事で嫌な思いを一切しなかったのは、私たち日本人のプロレスラーに対する特別な想いからではないか、とのループ氏の言葉は私の心に深い感動と共に強く残りました。
改めて2度に渡って私のインタビューに快く応えて下さったボブ・ループ氏に厚く感謝します。ありがとうございました。
We'd like to deeply thank to Mr.Bob Roop for such a wonderful interview.