誰かが俺を呼んでいる♫何かが俺を待っている♫右向きゃ地獄で 左は崖のこの道だけど♫
後ろを向くな 横向くな♫
人は誰も悲しくて やすらぎの道捜してる♫精神極め 人を愛し 生きて行け ムサシ♫
日本のジャパニーズクンフーアクション史、いや日本の李小龍の歴史上において、“電波女優”丁佩と共に漆黒の歴史を刻み込んだ暗黒武打星こと風間健。
龍熱はその17歳の頃にBFCイベント会場の廊下で風間本人と短い会話を交わして以来、この元キックボクサー上がりの俳優に絶えずネガティブな感情を持ち続けて来た。
それは1994年に発刊された龍熱のデビュー本「ブルース・リーと101匹ドラゴン大行進!」で起きた風間と洋泉社のトラブルに龍熱が不本意にも巻き込まれた際に頂点に達したが、その詳細については、最近無事に復刊を果たした「映画秘宝」に免じて、ここでは敢えて触れまい。
だがそんな風間健も日本のクンフー映画の歴史にたった2つだけだが功績を残している。
それが風間がエコー全開で熱唱する名曲「フォーエバー!ブルース・リー」と、風間主演映画「少林寺拳法ムサシ香港に現る」(76)の主題歌「ムサシ・戦いのテーマ」である。
特にザ・ムサシなる完全に人を食ったような名前の正体不明の歌手が実にCoolに熱唱する「〜戦いのテーマ」はガチで名曲である!
右向きゃ地獄で 左は崖のこの道だけど♫
後ろを向くな 横向くな♫
人は誰も悲しくて やすらぎの道捜してる♫精神極め 人を愛し 生きて行けムサシ♫
この武道家の孤独で、過酷な求道精神を切々と歌い上げた歌詞こそ、いまコロナウィルスという悪魔に日々翻弄され、傷つきながらも歩き続けなければならない私たちの姿と重なるのは龍熱だけだろうか?
そう!いまこんな時だからこそ私たちは“精神(こころ)を極め、人を愛し、生きて行く”。
皆さんにも機会があれば、是非この「ムサシ・戦いのテーマ」のEPを探して聴いて欲しい。
そこには暗黒武打星KKが残した数少ない“良い仕事”がある。
Ken Kazama in Karate Connection EP cover.Very good song by unknown singer call The Musashi.