李小龍と羅烈。リーさんが小麒麟と共に邵氏兄弟公司のスタジオを訪問した時に実現したツーショットです。
羅烈は改めて言うまでもなく鄭昌和監督作品「キングボクサー大逆転」(72)の主演武打星で、この「キングボクサー〜」の欧米での大ヒットでワーナーブラザーズが「燃えよドラゴン」(73 )の製作を決めたと言われていますね。ただ武打星としてのポテンシャルはリーさんと羅烈では雲底の差である事は明白で、本来の羅烈はクンフーアクションではなく、その個性的な存在感で観客にアピールする影星でした。
羅烈が代表的なキャラクターである白眉道人を演じた「少林虎鶴拳」(77)と自ら監督も兼任した「続少林虎鶴拳〜邪教逆襲!」(80)で羅烈が披露した目の覚めるような拳技アクションは、劉家良のサポートあってこそだったわけで、これらは例外中の例外でしょう。
余談ですが「キングボクサー〜」の監督である韓国映画界の巨匠鄭昌和は生前のリーさんと「死亡遊戯」の脚本についてかなり突っ込んだ話し合いをしていた間柄でした。
私も以前にこの鄭昌和と「死亡遊戯」については韓国のネットで発見した資料を基にかなりリサーチを重ねたのですが、調べれば調べるほどリーさんと鄭監督の密接な関係が次々と明らかになり、一説には鄭監督は「死亡遊戯」の韓国ロケーション部分の監督に決まっていた、との驚きの情報も入手するに至りました。
出来る事ならまだアメリカでお元気でいるはずの鄭昌和監督には「死亡遊戯」最後の真実を是非明らかにして欲しい!と切に願います。
Bruce Lee and Five Finger of Death fame Lo Lieh at Shaw Bros studio.