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Channel: 超級龍熱
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いま龍熱が「少林虎鶴拳」か?「少林寺三十六房」か?を熱く語る!

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劉家良監督作品「少林虎鶴拳」(77)から白眉道人(羅烈)の“鋼鉄の肉体”に1箇所だけ存在する秘孔、要するに弱点を探し、狙い、突きまくる洪熙官(陳観泰)!いや何度観てもいいなー!まさにこの「少林虎鶴拳」こそ「少林寺vs忍者」(78)、「秘技・十八武芸拳法」(82)と並ぶ“劉家良三大傑作片”の1本でしょう。
えっ?龍熱さんの劉家良ベストに「少林寺三十六房」(78)は入らないんですかって?
そう、そこが本稿のテーマなんですよ〜!😉。
いや龍熱は「〜三十六房」は駄目なんですよねえ。昔から何度も観てるし、嫌いとかじゃなくて、こう観ていてイマイチ乗れないと言うか。
要するに「〜三十六房」は劉家輝演じる三徳の成長物語=修行シーンをフィーチャーしている映画で、だからこそ少林寺堂内にある眼力房とかユニークかつ秀逸な修行房での三徳の特訓シーンが作品の大きな見せ場なわけです。
ただこの修行房のシーンがやたらと長いのが観ててシンドイのと、三徳はお坊さんだから殺生が許されないので、ラストの羅烈相手の復讐戦も三徳が羅烈の腹部にドカーン!と頭突き入れて羅烈が生死不明で終わりなのも中途半端に見えてしまうんですね。
それを言ったら「少林虎鶴拳」も特訓シーンが延々とあるでしょ、となるんですが、龍熱的には「少林虎鶴拳」と「少林寺三十六房」ではその特訓シーンも含めて、作品全体に漂う悲壮感が全く違うんですよ。
まず「少林虎鶴拳」は洪家拳を代表する拳技である虎鶴雙形拳が裏テーマにありますが、映画自体は洪熙官と息子の洪文定(汪禹)の親子二代が白眉道人が誇る無敵秘技金鐘罩鐵布衫を如何にして打ち破るかを描いています。
何たって洪熙官と白眉道人は劇中で3度(!)も闘った果てに洪熙官は最後は虎形拳の構えを取ったまま壮絶に闘死!そう、主人公であるはずの洪熙官が映画の途中でアッサリといなくなるこの意外にしてドラマチックな展開!
そこから息子の文定と母の方詠春(李麗麗)の父であり夫であった亡き洪熙官の仇討ちのための悲壮な特訓が始まるわけです。
そのラストの洪文定が両親の虎と鶴の拳を合体させた虎鶴雙形拳で白眉道人の両目を突き破り、白眉道人が絶叫しながら階段を転げ落ちる衝撃のエンディングも含めて、もしこの「少林虎鶴拳」が「少林寺三十六房」の代わりに日本で劇場公開されていたら、日本での劉家良の評価もまた違った形になっていたでしょう。
そうは言いながらも、キングレコードさんが「少林寺三十六房」を日本で初めてDVDリリースした際は約2万枚の売り上げを達成しました。これはまさに驚異的な売り上げです。
さらに龍熱が同DVDのジャケ裏解説&封入ブックレットを執筆しましたし、DVD特典の劉家輝師父のインタビューも龍熱が聞き手を担当したんでしたっけ。
うう〜ん!これはやっぱり「少林寺三十六房」が今も根強い人気があるのは認めないわけにはいかないなぁ(ってオイオイ?😅)。

Chen Kuantai against Lo Lieh from Shaw Bros masterpiece Executioners from Shaolin.


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