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李小龍追悼特別企画「死亡遊戯」撮影日記⑤

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さあ、李小龍追悼特別企画2021 【「死亡遊戯」撮影日記】もこの第5回が大結局となります。まずご覧の画像に注目です。そうです。リー監督が香港の新界で五重塔の各階を守る番人たちのデモンストレーションを撮影した際にロケ現場でカチンコを使用している様子です。日付けが10月26日、題名が「死亡的遊戯」となっていますね。 

実はリーさんはこの新界ロケを数回行っています。まずダン・イノサントや胡奀と新界を訪れ、イノサントがカリスティックで胡奀を撃退するデモ映像やリーさんとイノサントがそれぞれヌンチャクとカリスティックを手に様々なポーズを取る宣伝用スチールを撮影するため。さらに黄仁植と池漢載、そしてスタントマンとして林正英、元華、陳會毅、胡奀など数名が同行し、池師範が黄仁植やスタントマンを片っ端から投げまくるデモ映像を撮影するためにもう一度です。

ここで指摘しておきたいのが昔からファンの間で“野原のシーン”と称され、リーさんがヌンチャクでイノサントと闘ったり、スーツ姿のリーさんが林正英らスタントマンたち相手に乱闘するアクションが撮影された、と言われて来ましたが、実際にはそのようなアクションは一切撮影されていません。スチールだけです。

この新界野外ロケのフィル厶は五重塔内セットで撮影されたリーさん☓カリーム・アブドゥル・ジャバール戦のファイトシーンが収められたフィルム缶の最後に入っていたそうで、その収録時間は約8分(NGテイク込み)でした。もし新界でリーさん本人のアクションが撮影されていたら、当然収録時間は10分を超えたと思われますが、実際にそのフィルムに収められていたのはイノサント、池漢載、黄仁植のデモアクション、要するに「ブルース・リーの神話」(83)でも見られる3人のデモアクションが繰り返し撮影されていただけです。ただ敢えて細かく言及すると「〜神話」では見れなかったイノサントや黄仁植ら塔の番人たちとスタントマンである胡奀との“上下関係”らしき様子を撮影したシーンが収録されているのが興味深いかと思われます。

さて、全5回に渡ってお届けしました李小龍追悼特別企画2021 【「死亡遊戯」撮影日記】、如何でしたでしょうか。今回特集の冒頭でも触れましたが、私こと龍熱は今までも、そしてこれからも偉大な武打星にして格闘家である李小龍の魅力、真髄、凄味、足跡を真っ直ぐ正面から検証し、語り継いでいきたいと思います。皆さん、最後までお読み頂きありがとうございました。Game must goes on!! 誠意献給一代巨星、李小龍!!


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