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Channel: 超級龍熱
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王道と革命的蹴撃電影「南拳北腿」!

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東京オリンピック最終日でも香港クンフー映画の記事を書いている龍熱です😚。
王道は日本だと相当のマニアじゃないと知らないかも知れませんが、70年代中盤から80年代中盤まで香港や台湾で沢山のクンフー映画の佳作に主演したトップクラスの武打星です。
確か王道の父親が有名な俳優で、王道自身も幼い頃からイタリアなどに海外留学したりで英語がベラベラな人です。ただ嘉禾影業作品でチャック・ノリス共演「チャック・ノリス in 地獄の刑事」(74)でデビューした王道ですが、この映画が大コケしまして、嘉禾を1発でクビとなります😅。
途方に暮れた王道を救ったのが呉思遠で、呉監督は王道にこれから撮る韓国ロケ作品に主演しないかと声をかけます。そう、その作品こそが呉思遠監督作品「南拳北腿」(76 )でした。
リーさんこと李小龍による幻の脚本と同題名の本作ですが、この「南拳北腿」こそ香港クンフー映画界にある意味“革命”を起こした画期的かつ斬新なクンフー映画でした。
それまでのクンフー映画は主人公が拳技や足技の達人で、対する反派、要するに悪役も同じようなスキルの達人が1対1でダラダラと闘う、が定番でした。
しかしこの「南拳北腿」は違いました。王道扮する拳技を使う主人公と共に、右から強烈に突き上げるような連続廻し蹴りを誇る“ノーザンレッグス”こと新人の劉忠良がもう1人の主人公、つまり“雙雄片(ダブルヒーロー)”の形を形成したばかりか、2人の主人公に襲いかかる銀髪の最強武術家に実際に韓国テコンドーの達人である黄正利を抜擢したのです。
これにより拳技の王道&蹴り技の劉忠良vs最強無敵の蹴撃王“鐵血銀狐”黄正利という驚異の2対1の対決軸にして、文字通り世界トップレベルの蹴り技の達人(劉)vs蹴り技の達人(黄)対決が実現する事となったのです!当時このような画期的なシチュエーションを誇る本格的なクンフー映画は無く、当然のように「南拳北腿」は大ヒットを達成します。
そして以後の香港や台湾映画界では拳技&蹴り技の主人公2人☓凄腕かつ奇抜な蹴り技の悪役を配置した類似性の強い、ある意味パクリ的なクンフー映画が量産されていく事となります。
長くなりましたが、「南拳北腿」でトップスターとなった王道のその後の数奇な武打星人生はまた次の機会に書きたいと思います。

Dong Wong.Many fans known him as star of Secret Rivals.


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