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Channel: 超級龍熱
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《李小龍追悼特別企画》李小龍、劉家良、呉宇森が集った奇跡の1枚!

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劉家良「功夫映画には2つの物しか存在しない。1つは本物で、もう1つは偽物だ。そして李小龍こそ本物だった。あとは偽物さ!」

さて、今年もやります!我が「超級龍熱」がお届けします「李小龍追悼特別企画」です。まずはこの写真をご覧下さい。李小龍が小麒麟と共に邵氏兄弟公司で撮影中だった張徹監督作品『刺馬/ブラッドブラザース』(73)のセットを訪問した時に撮影された1枚です。左から主演の1人である陳観泰、姜大衛と向かい合うように笑顔を見せる李小龍と小麒麟です。

この決してレアではない、ある意味見慣れた写真に実は幾つもの重要な事柄を見つける事が出来るのです。まず姜大衛の右隣に顔と身体が半身のみ写っている男性、この男性こそ劉家良です。恐らく“功夫巨星”李小龍と“洪拳大師”劉家良が1枚の写真に収まっているのはこのスチール1枚だけでしょう。この場に劉家良がいるのは劉家良が『刺馬』の武術指導を担当していたからだと思われますが、こうして2人の香港功夫映画の偉人が同じ写真に収まっているのは実に感慨深いものがあります。

劉家良と言えば、トビー・ラッセル監督作品『死闘伝説/ベストオブアクション』(93)のインタビューで、上記のようなコメントで李小龍を絶賛していたのが私たちの脳裏に強烈に焼き付いています。実は劉家良は李小龍こと李振藩とは若い頃から知り合いでした。昔の香港ではよくビルの屋上で武術の腕比べが行われていました。李青年は劉家良が仕切るその腕比べの場にやって来ては「僕も闘ってみたい!」と迫りましたが、その度に劉家良に「お前はまだ若すぎるから駄目だ!」と追い返されていたそうです。

そんな李小龍と劉家良の2人が嘉禾影業と邵氏兄弟公司のトップ武打星となった時は、誰もが2人の競演作品を熱望しました。しかしアメリカ帰りの李小龍が1970年代当時の香港映画製作を余り評価していなかった事もあり(事実、李小龍は香港映画の映画製作スタイルに対する様々な不満を羅維監督にぶつけていました)、李小龍☓劉氏兄弟のコラボレーションは結局実現せずに終わりました。

そしてこの写真にはもう1人重要な人物が写り込んでいます。陳観泰の顔の右側に青白い顔で写る人物、私はこれが若き日の呉宇森だと思うのです。実際にこの当時の呉宇森は張徹監督の助監督を務めていましたので、呉宇森がこの場にいても何の不思議もないわけです。思えば、これまで呉宇森監督に正面切って李小龍に会った事があるか、あるいは李小龍作品に対する評価をシッカリと訊いているインタビューはないと思うので、この『刺馬』撮影現場の思い出も含めて、機会があれば呉宇森監督には是非李小龍について訊いてみたいですね。そう、この『刺馬』のスチール写真は“世紀の闘神”李小龍、“正宗國術”劉家良、“英雄片”の呉宇森という香港映画の歴史を築いた3人の偉大な巨人が集った瞬間を捉えた稀に見る貴重な1枚だったわけです。

こうして、今年も1枚のスチール写真を通じて李小龍に関する様々な事柄を語って来ましたが、如何でしたでしょうか。来年は李小龍没後50周年となります。まさにアッと言う間の50年でした。それでも私たちは今までも、そしてこれからも“伝説のドラゴン”李小龍を語り継いでいきます。それが親愛なる李小龍、いやリーさんに人生を変えられた私たちの使命なのです。誠意献給一代巨星、李小龍!!

We would like to thank Toby Russell for provided us cool informations about Bruce Lee and Lau Kar Leung.


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