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Channel: 超級龍熱
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「死亡遊戯 GUARDIAN'S FIELD」② なぜ“野原のシーン”は幻の映像になったのか?

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さて「死亡遊戯 GUARDIAN'S FIELD」第2回は、李小龍監督が新界で撮影した野原のシーンが何故今日まで未公開映像のまま幻のフィルムとなったのか、を考察したいと思います。

李監督が『死亡遊戯』のクライマックスのために撮影した五重塔内の約110分のアクションシーンは、李監督急逝後にドキュメンタリー作品『ブルース・リーの生と死』(73)でダイジェスト編集された一部が公開されました。その5年後にロバート・クローズ監督作品『ブルース・リー死亡遊戯』(78)での一般公開を経て、さらに5年後、当時の嘉禾影業の重役ラッセル・カウソン陣頭指揮により、新たに『死亡遊戯』の“全ての映像”を使用した李小龍10周忌記念ドキュメンタリー作品として企画されたのが『ブルース・リーの神話』(84 )だったのです。

最終的には『〜神話』は『死亡遊戯』をメインフィーチャーした作品から大きく軌道修正され、李小龍の生涯をメインとしたドキュメンタリー作品として公開されましたが、そこには当初の企画の“名残り”として『死亡遊戯』の五重塔内ファイトシーンの大量のNGフィルムが収録されており、我々ファンを大熱狂させました。そしてそれら『死亡遊戯』のNGフィルムと共に断片的ながら遂に我々の前に動く映像として公開されたのが黄仁植、ダン・イノサント、池漢載たちによる野原でのデモアクションだったのです。

この野原のシーンは78版『死亡遊戯』公開直後からその製作が噂された『死亡遊戯2』に収録されるのでは?と期待されていた映像でしたが、その後数々の李小龍関連のドキュメンタリーや2000年に公開され五重塔内の約40分のファイトシーンが収録された『BRUCE LEE in GOD/死亡的遊戯』(00)と『A Warrior's Journey』(00)にも収録される事なく、文字通り完全なる“幻のフィルム”となったのでした。

では何故この野原のシーンが今日まで未公開のままの状態であったか?その理由として考えられるのが映像が李小龍自身ではなく、五重塔を守る3人の番人をメインに撮影された映像である可能性が高いため探索が遅れた事。そしてそもそも野原のシーンが李小龍監督が撮影した『死亡遊戯』の撮影済みのフィルム管の何処に収録されているのかが不明だった事などが理由として考えられます。

しかし50年間に渡りその全貌が幻であった『死亡遊戯』最大最後の未公開フィルムである野原のシーンの真実がいよいよ「龍熱トークライブ2022」で解き明かされる時が来ました!次回の「死亡遊戯 GUARDIAN'S FIELD」は、五重塔番人の1人である“蹴りの達人”黄仁植と野原のシーンの真実に迫ります!BRUCE IS BACK!!

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