“現代の巌流島決戦”と言われたアントニオ猪木vsストロング小林の世紀の一戦。新日本プロレスを代表する猪木、国際プロレスを離脱し勝負を懸ける小林。まさに力道山vs木村政彦以来のトップレスラー同士の激突でした。
NWF世界ヘビー級タイトルマッチとして行われたこの試合は、途中で猪木の鉄拳攻撃を顎に受けた小林が(本当に)失神してしまい、慌てた猪木が小林にグラウンドでネックシザースをかけて小林が息を吹き返すのを待つ、なんて信じられないハプニングもありました(^_^;)。
そして終盤、小林が放ったブレーン・バスターからカナディアン・バックブリーカーの猛攻を耐えた猪木がバックドロップからのジャーマン・スープレックス・ホールドで小林を倒し、世紀の大一番に勝利を収めました。
この猪木が小林にジャーマンを決めた瞬間、ブリッジする猪木の両足が衝撃で宙に浮いている写真が有名ですが、実は猪木はこのジャーマンで首を痛めてしまい、以後数年間に渡って猪木はジャーマン・スープレックスを封印する事となります。
また猪木自身のこの小林戦に対する評価も「最後のジャーマンがちょっと・・・不完全なんだよな」と語っており、フィニッシュで小林の巨体を支える猪木のブリッジがほんの少しだけ左にグラついた事がアントンは不満だったようです。
実は私もこの猪木vs小林戦はそれほど好きな試合ではなく、むしろ私はこの2人の2度目の対決の方が断然お気に入りです(^_^)。
そう、最初の対決で猪木と小林はお互いが持てる技を全て出し切って闘ったかのように思えましたが、実は猪木と小林はそれぞれある必殺技を温存していました。それが猪木の代名詞でもある卍固めと小林の破壊力満点のアトミック・ドロップです。そしてこの猪木の卍固めがNWF世界王者として再び小林の挑戦を受けた第2戦における重要な勝負の分かれ目となるのでした・・・!!
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龍熱の昭和プロレス放談64 伝説のアントニオ猪木☓ストロング小林再び!
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