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Channel: 超級龍熱
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「死亡遊戯:THE RESTART」⑧ 西本正撮影監督編集『死亡遊戯特輯』の行方!?

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既にArrowVideoがリリースしたBlu-ray-Boxが続々とファンの手元に届いているようですね。
ここで私が気になるのが特典収録された『死亡遊戯』の丸太戦映像がどのように編集されているのか?またそれを誰が編集を担当したのか?なんですね。
それをさらに遡れば、今回のBlu-rayの編集元素材となった『死亡遊戯』の約110分のラフカットは果たして当時誰があのようなテイク順に並べたのか?が知りたくなるのは必然でしょう。
監督の李小龍なのか?撮影監督の西本正氏なのか?そしてカリーム・アブドゥル・ジャバールのフロアだけ、何故あのようにテイクの順番がメチャクチャなのか?も謎の一つです。
さて、ここからが本題です。実はその西本正氏本人が確実に編集を担当した『死亡遊戯』の映像が存在します。それがこの画像の新聞広告にある1976年7月に香港で『燃えよドラゴン』(73)がリバイバル上映された際に同時上映された『死亡遊戯特輯』です。
この『死亡遊戯特輯』の存在を私に教えて下さったのが映画評論家の大先輩である故日野康一さんでした。
私が日野さんにインタビューした際、日野さんは「実は僕が香港の嘉禾影業を訪れた時に西本正さんに嘉禾の映写室である『死亡遊戯』のフィルムを見せて貰いました。それは約7分くらいのダイジェスト映像だったけど、ロバート・クローズの『死亡遊戯』には出て来ない池漢載の格闘シーンもあった。西本さんは自分が編集したと言ってましたよ」との驚きの情報を話して下さいました。
私はこの日野さんが西本さんに見せて貰った約7分の『死亡遊戯』のダイジェスト映像こそ『死亡遊戯特輯』だった可能性がかなり高いと思います。
私が何故この『死亡遊戯特輯』に強くこだわるかと言うと、1973年7月20日の李小龍急逝後に急遽公開されたドキュメンタリー作品『ブルース・リーの生と死』(73)製作のため、まだ未完成だった『死亡遊戯』の約110分のラフカットに李小龍監督&西本正撮影監督以外の“第三者”による編集の手が初めて入りました。
その当事者不在の編集作業は、今回のArrowVideoリリースによるBlu-ray製作に至るまで、50年に渡り何度も繰り返される事となりました。
しかしこの『死亡遊戯特輯』だけは五重塔内セットで李小龍監督の隣でカメラを回した西本正撮影監督自ら編集した殆ど唯一の『死亡遊戯』の映像でした。
そう、この『死亡遊戯特輯』こそ撮影監督自ら編集した世界にただ一つの“正宗死亡遊戯映像”なのです。
改めてこの西本正氏編集による『死亡遊戯特輯』が今もフォーチュンスター社のフィルムアーカイブの何処かに保管されている事を願います。Our Game is not over yet!!

7 minutes of Game of Death highlight footages was screened when Enter the Dragon was re-leased in Hongkong 1976.


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