今回のデスゲームスペシャル「死亡遊戯:THE R ESTART」では、これまで様々な『死亡遊戯』の未公開フィルムについて検証して来ました。
その『死亡遊戯』の未公開フィルムに関しては、今月遂に一般公開された丸太戦や新界野外ロケ映像を除けば、今もマニアの関心が最も高いのがサモハンが78版『死亡遊戯』製作の過程で撮影した五重塔、いやレッドペッパーレストラン1階を想定した金泰靖☓黄仁植のファイトシーンでしょう。
私がこの金泰靖☓黄仁植戦について初めて知ったのは『死亡遊戯』&『死亡の塔』マニアなら1度は耳にしたであろう「Kim Tai Chung Home Page」でした。
この金泰靖の知人が作成したとされるウェブサイトの『死亡遊戯』や『死亡の塔』製作の舞台裏情報は、いま読み直しても(私はこのHPをプリントアウトして今も所有しています)驚きの連続でした。
それもあって2005年にサモハンが『SPL狼よ静かに死ね』(05)の宣伝プロモーションで来日した際、私が某映画雑誌の依頼でインタビューするチャンスが来た時は、この金泰靖☓黄仁植戦について絶対にサモハンに質問する決意でした。実際に私がサモハンにインタビューした際、私が留意した点がサモハンが金泰靖☓黄仁植戦と金泰靖☓卡薩伐の“温室の決闘”を混同していないか、そして金泰靖☓黄仁植戦がどんなファイトシーンだったかでした。
サモハンは私の「金泰靖☓黄仁植戦は撮ったんですか?」の質問に「ああ、撮ったよ!唐龍?フン!確か奴はそんな名前だったな。この時は昔に韓国のハプキドーの道場で黄仁植の奴にやたらしごかれたから『死亡遊戯』の撮影の時は逆に黄仁植をしごき返してやったよ!唐龍と卡薩伐の温室の決闘が素晴らしい?そりゃサモハン様が撮ったからな!卡薩伐には今度の韓国の映画祭で久々に会えると思うよ」と、サモハンが黄仁植と卡薩伐をハッキリと区別して覚えているのを目の当たりにした時、嗚呼、これはサモハンは金泰靖☓黄仁植戦を間違いなく撮っているな!と確信するに至ったのでした。
ただインタビュー時間が30分だった事もあり、金泰靖☓黄仁植戦が果たしてどんなファイトシーンだったかについてサモハンに訊けなかったのが残念でした。
それでもご覧の上の画像のような嘉禾影業のプロモーション映像に登場しカメラに身構える金泰靖は勿論、下の黒のジャージ姿で柱の陰の謎の敵に身構える金泰靖らしき主人公のスチールと、『死亡遊戯』に関してはまだまだ探索&検証すべき未発掘フィルムやスチール写真が存在します。
そう、例え丸太戦や新界野外ロケ映像が発見されても、私たちの“死亡遊戯探しの旅”に終わりはないのです。Our Game is not over yet!!
There are still unseen Game of Death related footages which need to serch.