Quantcast
Channel: 超級龍熱
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1868

女闘士、戦乱の魔都を駆ける!綾瀬はるか主演『リボルバーリリー』来月公開!

$
0
0

さて、昨日は都内某所で行定勲監督、綾瀬はるか主演『リボルバーリリー』(23)を試写で観て来ました。重厚な人間ドラマと迫力のガンアクションが見事にバランスが取れた秀作です。

映画は第一世界大戦と関東大震災後の大正時代の日本を舞台に、巨大な秘密を持つ少年慎太(羽村仁成)を日本陸軍の魔手から守るためS&WM1917リボルバーを手に敢然と闘いに挑む女闘士小曽根百合(綾瀬はるか!)の雄姿を描きます。

龍熱が感心したのが行定監督が大正時代の日本、つまり大正浪漫溢れるノスタルジックな空間をスクリーン上に見事に再現している事。その街にある喫茶「ランブル」で元馬賊の奈加(シシド・カフカ)と琴子(古川琴音)と静かに暮らす美しい女性小曽根百合。彼女こそ幣原機関で訓練を受け、16歳で実地任務に投入され、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与し、各国大使館から“最も排除すべき日本人”と呼ばれた女諜報員、通称“リボルバーリリー”なのだ。

小曽根百合は列車内で日本陸軍に追われる少年慎太を助けた事で、日本帝国陸軍と帝国海軍の陰謀に巻き込まれていくも、自分と慎太の余りにも切なく深い因縁を知る。百合は弁護士で協力者の岩見(長谷川博己。快演👍)と共に慎太少年をこの動乱の魔都東京で守り抜く事を誓うのだった!

劇中で綾瀬はるか扮する小曽根百合のガンアクションは素早いカット割りとリアルかつスピーディな殺陣が素晴らしい効果を発揮していて見応え十分です。龍熱は特に綾瀬はるかのリボルバーを構えた時の鋭い射るような眼差し、つまり“眼力”に感嘆しました。要するに小曽根百合は闘いの際には銃撃アクションだけでなく、鬼神のような眼でも敵と闘うわけです。本作『リボルバーリリー』の銃撃アクションに付け加えると、小曽根百合が銃撃戦の最中に弾切れになると毎回スピードローダーを使い銃弾装填するシーンが実に小気味良く、それが本作の迫力の銃撃戦に見事なリズム感を生み出しています。

さらに龍熱が特筆したいのが小曽根百合の悲しい過去がトラウマとなり、そこに不気味に姿を見せる謎の男南始(清水尋也。怪演!)との激しい格闘シーンです。行定監督により新たに合気道の達人なる設定を与えられた小曽根百合vs南始の2度に渡るグラッピングからの空気を切り裂くような拳撃アクションは、普段の綾瀬はるかのイメージしか知らない観客はその荒々しくも華麗なファイトシーンにド肝抜かれる事は必至でしょう。

そして映画のクライマックス。陸軍が激しく追走して来る中、小曽根百合は慎太を帝国海軍司令本部に送り届けるために最後の闘いに挑みます。愛用のリボルバー、そして慎太が父親から譲り受けたベレッタを手に2丁拳銃の女闘士がその身を投じる壮絶なる銃撃戦の果てにリボルバーリリーを待っているのは果たして何か!?

上映時間2時間18分が全く長く感じないドラマとアクションの絶妙のバランス。長谷川博己やシシド・カフカなど本来なら主役を演じてもおかしくない俳優陣が敢えて脇から綾瀬はるかを全力で支える、まさに一切隙がないキャスティングに感服。最後になりますが、本作で日本帝国海軍最高司令官山本五十六を演じた俳優。敢えて名前は伏せますが、龍熱は最初このキャスティングはミスキャストだと思った。でも映画の最後の最後に“軍神”山本五十六に扮したこの俳優の凛とした一喝を見た時、嗚呼、この山本五十六はいい!実にいい!と納得しました。

綾瀬はるかがリボルバー片手に魔都東京と言う名の“戦場”に単身飛び込み、命懸けの闘いに挑む『リボルバーリリー』は8月11日からロードショー公開となりますので是非!!


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1868

Trending Articles