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『The Final Game of Death 』観賞!

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ArrowVideo製作『The Final Game of Death 』観ました。223分の前半は110分ある『死亡遊戯』のラフカットを大量に挿入し、5階のカリーム・アブドゥル・ジャバールが守る“未知の恐怖”、3階のダン・イノサントが守る“虎殿”、4階の池漢載が守る“龍殿”の撮影順に男性ナレーションと共に検証しています。但しラフカットは全て公開しているわけではないです。

さらに新界野外ロケ映像も黄仁植、ダン・イノサント、池漢載のデモアクション映像として登場しますし、『燃えよドラゴン』(73)の武器博物館セットを使用した『死亡遊戯』のリハーサル映像も登場(武器博物館は未公開映像は無し)。

で、注目の『The Final Game of Death 』ですが、李小龍監督の原案ストーリーを導入部分でドラマ仕立てで再現(画像参照)していて、韓国人ボスに家族(苗可秀)を誘拐された主人公(李小龍)が五重塔に関する情報を韓国人ボスに8mmを見ながら説明を受けるシーンから、『ドラゴンへの道』(72)のテーマに乗って如何にも70年代の嘉禾影業作品をイメージしたタイトルバックが登場します。

ここから五重塔内で田俊&解元がダン・イノサントと闘う丸太戦から、池漢載戦、ジャバール戦までは今回新たに編集した40分のファイトシーンとなりますが、李小龍演じる主人公の英語の声優の声がやたら老けた声だったり、李小龍☓イノサントのヌンチャク戦の効果音が、あるシーンは鎖状のヌンチャクを旋回させる金属音だったり、あるシーンはクリス・ケント版のヌンチャク効果音だったりとかなり雑な効果音編集になっているのが残念でした。怪鳥音の入れ方も雑でした。

もう一つ気になった点が五重塔内のファイトシーンに流れるBGMです。今回製作サイドが70年代クンフー映画のテイストを再現しようと、同時代の嘉禾作品のクンフー映画から突きや蹴りの効果音を流用挿入しているのは評価出来ます。ただ李小龍と五重塔の番人たちの闘いのバックに同じ嘉禾作品『迎春閣之風波』(73)のBGMをそのまま流したのはかなり違和感があったし軽率でしょう。この手のミスは分かる人間にはすぐに分かると思います。

それら留意点を含めた池漢載戦、ジャバール戦は『BRUCE LEE in GOD/死亡的遊戯』や『A  Warriors Journey』(共に00年)とは別テイクを使用しているのが目に付くくらいで全体的に卒なくまとめている印象です。

私がこの『The Final Game of Death』にもし点数をつけるとしたら75点になります。ただジョン・リトル作品『A Warriors Journey』ではMissing Dialog扱いだった李小龍がバオを手にイノサントに語りかけるシーンの台詞が今回の『The Final Game of Death 』では、別テイクながら李小龍の口と台詞がピタリ!と合っていたのは感心しました。

また改めてジックリと検証するつもりですが『The Final Game of Death 』観賞速報でした。


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