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Channel: 超級龍熱
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燃えよドラゴン ザ・モニュメンタル⑤ 猛龍大飛翔アクションの真実!

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さて「燃えよドラゴン ザ・モニュメンタル」第5回は、私こと龍熱が『燃えよドラゴン』(73)の劇中で李小龍が披露する数々の猛龍アクションで最も好きなアクションシーンについて検証したいと思います。

それが『燃えよドラゴン』のクライマックスで、武器博物館を舞台に悪漢ハン(石堅)との一騎討ちに挑んだ李振強(李小龍)が「ウリヤアアアアァァァ!」の怪鳥音と共に大ジャンプ!空中でハンの鉄の爪を腹部に受けながら着地!さらにその腹部の血を一舐めすると「オアアアアァァォォ!」と再び咆哮と共に大ジャンプ!から、今度はハンの顔面を蹴り上げ着地すると「ペッ!」と凄味タップリに血を吐き出す、というまさに伝説的なアクションシークエンスです。

私は『燃えよドラゴン』と聞くと、必ずこの李振強☓ハンの大飛翔アクションを思い浮かべます。それほどこの大飛翔のシーンが大好きなんですね。思えば、李小龍は『ドラゴン危機一発』(71)で李三脚と称された電撃の連続廻し蹴りを披露し、『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)では怪鳥音とヌンチャクを披露し、『ドラゴンへの道』(72)ではダブルヌンチャク、棒術、吹き矢を披露するなど、それら主演作品群では毎回独創性溢れる猛龍アクションを披露して来ました。そして李小龍が悲願だったハリウッド帰還作品である『燃えよドラゴン』では、それまでの3作品で李小龍が披露して来た様々な猛龍アクションを改めて集大成の形でカタログ的にジックリと観客に見せています。

これは李小龍がアジアの観客だけでなく、それこそワーナー・ブラザースが網羅する世界中の映画ファンに対して、李小龍自身が「皆さん、これが私ブルース・リーのクンフーアクションです。どうかジックリ堪能して下さい。これから私が、いやドラゴンがいよいよ世界に羽ばたきます!」との荒々しくも華麗なメッセージでありセレモニーだったわけです。

ただこの李小龍☓ハンの大飛翔アクションについては、それまで『ドラゴン危機一発』で鄭潮安☓マイ工場長(韓英傑)のクライマックスファイトで、そして『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)のクライマックスの陳眞☓鈴木寛(橋本力)の一騎討ちで、それぞれトランポリンアクション、ワイヤーアクションとして似たような大ジャンプアクションが披露されていますが、この『燃えよドラゴン』の大飛翔は李小龍の気迫と闘志が他の2作品とは全く違いました。

それは怨敵ハンに対して李振強が怒りと悲しみで口元をブルブル!と震わせながら咆哮する怪鳥音の異様にして妖気さえ感じさせる佇まいを見れば一目瞭然で、それはまるで消えかかる自らの命の炎を懸命に燃やし続けながら闘う一匹の猛龍、まさにドラゴンのようでした。そう、この『燃えよドラゴン』こそ李小龍がその32歳の生涯の最後の最後に全身全霊、文字通り魂を込めて完成させた、不滅のモニュメンタルだったのです。我が名は李小龍!ENTER THE DRAGON!!ドラゴン登場!!

 

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