『吠えろ、ドラゴン!起て!ジャガー!』(70)の香港悪役商会の皆さんです♫。左から王鍾、羅烈、陳星、そして趙雄。王羽が初監督した本作は邵氏の薄給などの待遇に不平不満を繰り返す王羽の御機嫌を取るために邵氏が製作した作品でした。
ただその劇中のリアルな拳技や蹴技アクションは香港クンフー映画の新たな夜明けとして観客の強い支持を得て、作品は大ヒットを達成します。
注目すべきは本作の悪役出演後、王鍾は『憤怒青年』(73)で、羅烈は『キングボクサー大逆転』(72)で、そして陳星は『蕩寇灘』(72)で今度は正義のヒーロー役で大ブレイクする事でしょう。
加えて、趙雄も邵氏武侠片『埋状』(73)で李菁と主角を張りました。
つまり我々映画ファンは、例えどんなに憎々しい悪役でもその俳優が自分のキャラクターに“魂を込めて”その役柄を演じ切った姿をよく覚えていて、今度はその悪役俳優たちが正義役を演じた時は、反派転じた正義のヒーローを深い映画愛と共に快く受け入れ支持するのです👍。
Bad men are gathering.From left Wang Chung,Lo Lieh,Chan Sing and Chao Hsiung from Chinese Boxer.