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Channel: 超級龍熱
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甦る伝説の壮絶マラソンファイト!『帰って来たドラゴン』2K完全版で劇場公開!

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先週、我らが“和製ドラゴン”倉田保昭さんから7月26日から新宿武蔵野館で上映が決定しました『帰って来たドラゴン』(74)ご案内のお葉書を頂きました。
倉田さんは今年で香港から日本に凱旋帰国されてちょうど50年になるんですね。その倉田さんが1974年に凱旋帰国されるきっかけとなった『帰って来たドラゴン』ですが、私はその年に銀座の映画館で『小さな恋のメロディ』(71)と2本立てで観ています。本当に懐かしいです。
呉思遠監督の代表作でもある『帰って来たドラゴン』には大きく分けて3つの見所があります。まず当時20代半ばと若さ溢れる主演武打星であるドラゴンこと梁小龍とブラックジャガーこと倉田保昭がお互いが得意とするド迫力の蹴り技で真っ向から激突する事。2つ目は“神腿”譚道良が得意とした壁と壁を己の手脚だけを頼りに駆け上がる秘技“壁虎功”を日本のファンに初めて披露した事。
そして3番目が梁小龍と倉田さんが猛然と殴り合い蹴り合い!そこから突如走り出し、また止まっては延々と殴り蹴り合う!という、当時の李小龍主演作品も含めた香港武打星たちが誰も挑んだ事がない斬新にして壮絶な“ハイスパートクンフー”なる独自のファイトスタイルを構築した事でしょう。

『帰って来たドラゴン』はこれまで国内ではVHSやDVDがリリースされていましたがどちらも現在は廃盤。今回は未公開シーンも含めた99分完全版を2Kリマスター仕様として劇場公開!というまさに快挙となり、これは香港クンフー映画ファンは絶対に見逃せません。
さらに配信公開された際はその倉田さんの全く衰えない見事なアクションが話題となった短編『夢物語』も2本立て同時上映されるという、まさに豪華な凱旋帰国記念ロードショーとなります。

私は1974年に銀座の映画館の大スクリーンで梁小龍と倉田さんの約10分間にも及ぶ壮絶なるハイスパートクンフーファイトを観た時「ブルース・リーのリアルで切れ味鋭いクンフーアクションとは違う、こんな破天荒で若さが弾けるド迫力のクンフーアクションがあったのか!?」と衝撃を受けたのをハッキリと覚えています。繰り返しになりますが、クライマックスの約10分間の壮絶ファイトは本当に凄いです。断言します。
香港映画が最も熱かった1970年代序盤に呉思遠、梁小龍、そして倉田保昭という3つの才能が奇跡の集結を果たす事で生まれた大傑作にして伝説の香港クンフー映画『帰って来たドラゴン』。
この映画を劇場の大スクリーンで堪能する事は我々香港映画ファンの使命にして宿命なのです。

『帰って来たドラゴン』公式サイトです→https://kuratadragon50.jp/

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