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李小龍、最強的Blu-ray出撃!? いま甦る伝説の日本初公開バージョン!『ドラゴン怒りの鉄拳』東和版!!

さて「李小龍、最強的Blu-ray出撃!」その第2回は、今回のBD盤では『ブルース・リー死亡遊戯』(78)東宝東和版と共にその復活発売が大反響を呼んでいる『ドラゴン怒りの鉄拳』東宝東和(正確には東和)版でいきましょう。
私こと龍熱はこの『ドラゴン怒りの鉄拳』東和版を1974年のロードショー公開時に、当時渋谷にあった映画館「渋谷宝塚(現在は残念ながら廃館)」で観ています。
で、今回の『ドラゴン怒りの鉄拳』東和版では「清水俊二:日本語版字幕」の表記に続いて、日本劇場公開時に配給側の東和が映画の冒頭に独自に挿入した以下のような『ドラゴン怒りの鉄拳』の時代背景を説明する日本語テロップがそれこそ38年ぶりに復活します。

「この映画は今世紀の初め、中国の上海にまだ外国の租界があったころの物語である」

私の記憶が正しければ、確か上記のような文面だったと思いますが、勿論その後に映画の冒頭で土砂降りの雨の中、恩師霍元甲の墓前で半狂乱になったリーさん陳真の衝撃的な失神シーンに続き、マイク・レメディオスが熱唱する「I use haaaand!!」のパワフルかつ男騒ぎする英語版主題歌が流れるわけです(大拍手!)。
元々この『ドラゴン怒りの鉄拳』の東和版のプリントが発見された時は、プリントの状態も画面が真っ赤に変色してしまっていて、コンディション的に厳しかったそうなんですが、それを今回のBDリリースに際しスタッフの皆さんによる渾身のテレシネ復旧作業により、その映像コンディションも何とか改善されているそうで、これは今からBD発売が本当に楽しみですね♪
それにしてもこの『ドラゴン怒りの鉄拳』ロードショー公開当時の私はまだ小学生だったんですが、そもそも本来のバージョンにはありながら、公開時の東和版のプリントから諸事情でカットされた橋本力さん、勝村淳さん、故ボブ・ベイカー、そして同じく故魏平澳の目の前で行われた問題のストリップ・シーンがもし日本公開時の東和版にそのまま収録されていたならば、果たして私も含めた日本の観客はどんなリアクションを見せたでしょうね???
またこの『ドラゴン怒りの鉄拳』東和版のラストでは、これまで他のバージョンで見慣れたリーさん陳真が「アチャアアアアァァァ!」の雄叫びと共に大飛翔する伝説のストップモーションの後にキャスト名がクレジットされる通常のバージョンではなく、リーさん陳真の大飛翔の後には一切クレジットが出ないまま、最後にリーさん陳真(らしき人物)の「イヤアアアアァァァ!」の雄叫びと同時に画面右下に「THE END」とのみ表記される東和版独自のエンディングもそれこそ38年振りに復活しています。

まさに日本に1本しか現存していない貴重かつ歴史的な価値を持つ映像資料であり、香港クンフー映画史上最大の復讐劇にして“世紀の闘神”ブルース・リーの事実上の最高傑作である『ドラゴン怒りの鉄拳』東和版が、遂に奇跡のソフト化の時を迎えます。
さあ、全国のリーさん信者よ、今こそ“怒りの鉄拳”ならぬ、“歓喜の鉄拳”を握り締めよ!そして、その合言葉は?そう、BRUCE IS BACK!!

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