THIS IS 甄子丹?　俺こそ香港最強の美容師、鄭宇強！甄子丹主演『最強喜事』

さてさて、久々の「THIS IS 甄子丹」第２０回ですが、我らがドニー兄貴こと甄子丹が得意のアクションを封印して挑んだ事でドニー兄貴信者注目（？）の賀歲喜劇片で、陳慶嘉＆秦小珍導演による『最強喜事』（１１）でいきましょう。
まあ映画的にはドニー兄貴扮する美容師の鄭宇強と、同じくカリスマ美容師の沈美（古天樂）の恋愛模様を、香港のお正月映画特有の軽妙かつナンセンス・ギャグ満載で描かれていきます。
でもやはり注目はデパートの化粧品売り場のメイク係で、通りかかるちょっと冴えない女性客たちを「あ、お客様、もしかして・・・失恋ですか？さあ！お座りください♪女性にとって大事なのは自信ですよ、自信！」との甘い言葉と共に、どんな女性でもアッと言う間に見違えるような美女に変身させてしまう文字通りの“最強美容師”鄭宇強に扮したドニー兄貴でしょう！！
もうそのドニー鄭宇強の手にかかると、香港の口うるさいオバタリアン（って殆ど死語）たちも、まさに“甄功夫”を彷彿させるドニー鄭宇強の“超音速メイク”を施された後には「アラッ？こ、これが本当に私なの？いやぁぁぁん♪♪」とドニー鄭宇強にメロメロ状態になってしまうのだ！（って誰ですか？「私もドニー鄭宇強に素敵メイクして欲しいィィ♪」なんて言っている女性ファンは？（苦笑））
でもそんな鄭宇強も初恋の女性である劉嘉玲との恋だけは中々うまく“メイク”できない日々が続くんですが、ここで劉嘉玲に翻弄される鄭宇強の妄想シーンとして、ドニー鄭宇強が旅客機のキャプテンになったり、今ではドニー兄貴の代表的キャラとなった葉問をアッサリと再び演じたりと、それこそドニー兄貴信者には堪えられないシーンが次々と登場します。
他にも古天樂と張柏芝、杜汶澤と“葉問夫人”熊黛林などの恋の行方などを絡めながら・・映画はいよいよ教会を舞台とした鄭宇強と劉嘉玲の恋のクライマックスへと突入していく事となります！・・ってこのドニー鄭宇強と劉嘉玲のロマンチックな恋の結末シーンは、是非とも皆さんには実際に映画を観て頂きたいと思いますので、ここでは敢えて触れずにおきたいと思います。
あとですねー！この教会のシーンにはドニー鄭宇強と劉嘉玲と一緒に神父役として“ある人物”がカメオ出演しているんですが、これがドニー兄貴信者なら間違いなく「おおぉぉぉ！」と大拍手必至の人物なんですよぉ！この神父役を一体誰が演じているのか？も含めて、ドニー兄貴が“最後の本格派”ならぬ、“最後の演技派”に見事な変貌を遂げて見せた『最強喜事』、是非とも全てのドニー兄貴信者、特に女性ファンの方にご覧になって頂きたい作品です。