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Channel: 超級龍熱
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日本人侍、タイ国でムエタイ戦士になる!大関正義主演『YAMADA::The Samurai Of Ayothaya』

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黄金週間、皆さんは如何お過ごしでしたか?私もそれなりにノンビリする事はできたんですが、何だかんだ言って結局は原稿書きの毎日でしたねえ(苦笑)。特に今回はジャッキー・チェンこと成龍のサンプルDVDばかり4本連続で観なくてはいけない状態で、4本全て観終わった後は流石にフラフラ状態になりました(苦笑)。でも『成龍拳』とか『龍拳』とか久しぶりに観たけど、この頃のジャッキーも元気一杯で良いよねえ!あと申一龍や林銀珠とか韓国人武打星も出ていてナイスでした♪

さて、最近観た作品の中で印象に残ったのが日本人俳優の大関正義が山田長政に扮したタイの歴史アクション大作『YAMADA:The Samurai Of Ayothaya』(11)でした。
山田長政といえば、1612年に長崎から台湾を経てシャム(タイの旧名)に渡り、津田又左右衛門筆頭の日本人傭兵隊に加わり、アユタヤー郊外の日本人町の頭領となった人ですね。さらに長政はアユタヤー王朝のソンタム国王の信任を得て、第三位であるオークヤー(またはプラヤー)・セーナーピムックという官位・欽賜名を授けられ、チャオプラヤー川に入る船から税を取る権利を得た人で、現在もちょっと年配のタイの人ならその名を知らない人はいないほどタイでは有名な日本人です。で、肝心の『YAMADA〜』の物語なんですが、長政に扮した大関正義本人による「拙者はこのタイの地で・・」といった日本語でのナレーション部分以外は全編タイ語(無字幕)だったため、ちょっと細かい物語展開の把握が厳しかったんですが、タイに辿り着いた長政が長政を付け狙う凶悪な日本人忍者軍団との闘いで負傷し、そこをムエタイ四天王(の1人に扮するはK1ファイターのブアカーオ・ポー.プラムック!)に助けられ、やがてタイの人たちとの温かい交流、さらに国王からの厚い信頼を得ると、長政は自らの日本武道にムエタイ殺法を合体させた独自の格闘術を習得し、再び因縁の忍者軍団との決着に挑む!という展開のようです。
中でも長政がブアカーオ演じるムエタイ最強戦士に何度も闘いを挑み、その度にアッサリと撃退されながらも・・・やがてはムエタイという格闘技の奥の深さや真髄を学んでいくシーンは、その劇中における重厚かつ丁寧な人物描写と共に観る側に深い感動を与えてくれます。
確かに大関正義の披露するムエタイ・アクション自体は、あのトニー・ジャーのトップクラスの超音速ムエタイ・アクションに比べると見劣りはしてしまうんですが、それでも長政と常に共に闘い、最後には長政を守って命を落とすムエタイ戦士との国を越えた男同士の熱き友情など、この『YAMADA〜』が単なるアクション映画としてだけでなく、人間ドラマとしても高い完成度を誇る作品に仕上がっている点は十分に評価できると思います。
特に山田長政を堂々かつ凛々しく演じた大関正義さんの颯爽とした佇まい、中でもラストの忍者軍団の首領との一騎打ちで長政が披露する自らの日本剣術とムエタイの肘を使ったガードを合体させた最高にカッコイイ決めポーズは、是非日本のアクション映画ファンにもチェックして欲しいと痛感した『YAMADA:The Samurai Of Ayothaya』レビューでした。
最後にこの『YAMADA:The Samurai Of Ayothaya』の映像を快く提供して下さった家有喜事さんに感謝致します。ありがとうございました。

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