さてさて、昨年の公開時には久々の黄飛鴻系列作品、そしてあのサモ・ハンこと洪金寶が制作&出演(それも反派で!)として大きな話題となった周顯揚導演、彭于晏&洪金寶主演「黄飛鴻之英雄有夢」(14)観ました。(M.Kさん、ありがとうございます)字幕が中文字幕のみだったので物語の把握が十分では無かったのですが、幼い頃に父親の黄麒英(梁家輝)が火事で焼死した黄飛鴻(彭于晏)が黒社会である虎幫の幫主として君臨する雷公(洪金寶!)の許で武術の達人として成長し虎幫の敵を暗殺するなど暴れ回るも、やがて自分と同じ若き闘士と出会い、遂には父親同然に育てられた雷公と対決する!・・・って黄飛鴻の生涯にこんな事が史実であったんでしょうか???(^。^)。
肝心の武打シーンですが、動作導演を担当した元奎の奮闘もあり、元奎得意の接近戦からの力強い打撃技をメインとしながら、そこに敵が黄飛鴻に首をハネられ、そのまま首が床に落ちるまでを敵のカメラ目線で撮ったり、スローモーションを交えながらクレーンを駆使しての真上からアングルや猛スピードの2段蹴りをズームで撮るなど、ユニークかつ新しいカメラワークを導入し頑張ってはいました。
ただ黄飛鴻役の彭于晏はサモ・ハンの全力サポートもあって、洪家拳の達人である黄飛鴻のアクションをギリギリのレベルで何とか演じ切ってはいましたが、劇中では何かと剣術アクションに頼る場面が目立ち、私としては過去の歴代黄飛鴻武打星である李連杰、趙文卓、成龍、そして劉家輝にはまだまだ及ばない、と言わざるを得ません。また私にとって黄飛鴻系列作品の“3大鉄則”である黄飛鴻武打星の武術テクニック、無影脚の描写、テーマ曲「将軍令」の使用に関してですが、残りの2つの鉄則である無影脚は彭于晏がラストの雷公との炎海決闘でちょっと迫力不足ながら披露していますし、「将軍令」も後半で一応流れます。
それにしても、もしこの「黄飛鴻之英雄有夢」にサモ・ハンが貫禄十分の悪役で出演せずに、クライマックスで黄飛鴻との一騎打ちも見せていなかったら・・・と思うとちょっと冷や汗が出てしまいますね(^_^;)。
そのくらいこの映画のサモ・ハンの存在感は大きかったです。周顯揚が過去の「ワンチャイ」シリーズとは違う新しいタイプの黄飛鴻の大河物語を作りたいのは判るんですが、全体的に作風が暗いし上映時間が150分もあるのもちょっと長過ぎでしょう。最後に、主役の彭于晏は髪型も辮髪にしたりと本当に頑張っていただけにこの「新黄飛鴻」シリーズは続編も期待したいところですが、現時点で私が彭于晏のベスト作品は?と訊かれたら先日日本公開も果たした張家輝共演作品「激戦/ハート・オブ・ファイト」(14)であると言わざるを得ないのが残念です。
肝心の武打シーンですが、動作導演を担当した元奎の奮闘もあり、元奎得意の接近戦からの力強い打撃技をメインとしながら、そこに敵が黄飛鴻に首をハネられ、そのまま首が床に落ちるまでを敵のカメラ目線で撮ったり、スローモーションを交えながらクレーンを駆使しての真上からアングルや猛スピードの2段蹴りをズームで撮るなど、ユニークかつ新しいカメラワークを導入し頑張ってはいました。
ただ黄飛鴻役の彭于晏はサモ・ハンの全力サポートもあって、洪家拳の達人である黄飛鴻のアクションをギリギリのレベルで何とか演じ切ってはいましたが、劇中では何かと剣術アクションに頼る場面が目立ち、私としては過去の歴代黄飛鴻武打星である李連杰、趙文卓、成龍、そして劉家輝にはまだまだ及ばない、と言わざるを得ません。また私にとって黄飛鴻系列作品の“3大鉄則”である黄飛鴻武打星の武術テクニック、無影脚の描写、テーマ曲「将軍令」の使用に関してですが、残りの2つの鉄則である無影脚は彭于晏がラストの雷公との炎海決闘でちょっと迫力不足ながら披露していますし、「将軍令」も後半で一応流れます。
それにしても、もしこの「黄飛鴻之英雄有夢」にサモ・ハンが貫禄十分の悪役で出演せずに、クライマックスで黄飛鴻との一騎打ちも見せていなかったら・・・と思うとちょっと冷や汗が出てしまいますね(^_^;)。
そのくらいこの映画のサモ・ハンの存在感は大きかったです。周顯揚が過去の「ワンチャイ」シリーズとは違う新しいタイプの黄飛鴻の大河物語を作りたいのは判るんですが、全体的に作風が暗いし上映時間が150分もあるのもちょっと長過ぎでしょう。最後に、主役の彭于晏は髪型も辮髪にしたりと本当に頑張っていただけにこの「新黄飛鴻」シリーズは続編も期待したいところですが、現時点で私が彭于晏のベスト作品は?と訊かれたら先日日本公開も果たした張家輝共演作品「激戦/ハート・オブ・ファイト」(14)であると言わざるを得ないのが残念です。