今日は都内某所で原田眞人監督、役所広司主演「日本のいちばん長い日」(15)を試写で観て来ました。先日の完成報告会見の速報の時にも触れましたが、私は昔から戦争映画は余り好きではありません。まして日本が敗戦を受け入れる苦渋の決断を迫られる様子を描いた作品なら尚更でした。
ただこのリメイク版「日本のいちばん長い日」はとても素直な気持ちで観る事が出来た2時間16分でした。特にこれも私的には意外なんですが、昭和天皇に扮した本木雅弘が良かった。恐らくこれまで何人かの俳優が演じた昭和天皇の中で、この本木の昭和天皇が最も素晴らしいと思います。変に気取らず、また変に臆する事なく、素直に誠実に昭和天皇を演じた本木雅弘、立派でした。
主役である阿南陸軍大臣に扮した役所広司、私はこのキャスティングはミスキャストだと思っています。やはり阿南大臣を演じるには役所はちょっと佇まいがソフト過ぎる俳優だと思うんです。それでも映画が後半になるに従って、役所は役所なりに自分なりの阿南大臣を凄味タップリに、そして繊細に演じ切っていて、最後の自刃シーンはオリジナル版の三船敏郎に負けないほどの鮮烈さでした。
この映画に対する評価、解釈は様々な意見があるでしょう。ただ少なくとも終戦という修羅場の真っ只中にありながら、自らの命を擲ってまで「国体護持」を維持するべく連合国側と最後まで徹底交渉した人たちがいたからこそ今の日本がある、それだけは間違いないと思います。
少しでも多くの人たちに観て頂きたい作品です。8月8日は是非劇場に足を運んでみて下さい。
公式サイトです→ http://nihon-ichi.jp/
ただこのリメイク版「日本のいちばん長い日」はとても素直な気持ちで観る事が出来た2時間16分でした。特にこれも私的には意外なんですが、昭和天皇に扮した本木雅弘が良かった。恐らくこれまで何人かの俳優が演じた昭和天皇の中で、この本木の昭和天皇が最も素晴らしいと思います。変に気取らず、また変に臆する事なく、素直に誠実に昭和天皇を演じた本木雅弘、立派でした。
主役である阿南陸軍大臣に扮した役所広司、私はこのキャスティングはミスキャストだと思っています。やはり阿南大臣を演じるには役所はちょっと佇まいがソフト過ぎる俳優だと思うんです。それでも映画が後半になるに従って、役所は役所なりに自分なりの阿南大臣を凄味タップリに、そして繊細に演じ切っていて、最後の自刃シーンはオリジナル版の三船敏郎に負けないほどの鮮烈さでした。
この映画に対する評価、解釈は様々な意見があるでしょう。ただ少なくとも終戦という修羅場の真っ只中にありながら、自らの命を擲ってまで「国体護持」を維持するべく連合国側と最後まで徹底交渉した人たちがいたからこそ今の日本がある、それだけは間違いないと思います。
少しでも多くの人たちに観て頂きたい作品です。8月8日は是非劇場に足を運んでみて下さい。
公式サイトです→ http://nihon-ichi.jp/