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Channel: 超級龍熱
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「THIS IS 甄子丹SP~新唐山大兄への道」⑰ 「導火線 FLASH POINT」

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「THIS IS 甄子丹SP~新唐山大兄への道」⑰
私こと龍熱にとって、ドニー兄貴の“MMA猛爆路線”作品におけるベスト作品は何か?問われたら、迷う事なくこの作品を挙げます!
そう、「導火線/FLASH POINT」です。何故ならこの「導火線」では私が大好きな「クライムキーパー香港捜査官」や「タイガーコネクション」でドニー兄貴が扮した法を順守すべき警察官ながら、時としてハチャメチャな方法で悪を制圧する・・・そう!あの“キレてる刑事”が帰って来たからなんです!
ただそうは言っても、流石にこの「導火線」の頃は不惑を迎えていたドニー兄貴、映画の序盤はブッ飛んだ暴れ振りはやや控え気味ながら・・・それでも病院に刺客として襲撃をかけて来た釈行宇(当時)とのエレベーター内での女性警察官(この人、実はドニー夫人の妹さんです)も入り乱れての乱戦では、いきなり背後の釈行宇にドニー刑事の電撃のバックキックが炸裂し闘いの火蓋が切られる!!
ここからの2人が病院を飛び出ての追撃戦では、逃げる釈行宇を狙って人が行き交う街中でも平気で銃を構えながら追うドニー刑事!
追い詰められ子供を縦に銃を捨てろ!と強要する釈行宇には素直に従ったドニー刑事ですが、冷酷にも子供を路上に投げ捨てた釈行宇に遂にドニー刑事の怒りが爆発!!!完全にブチ切れます!!!
もう顔面へ膝蹴りからの連続フックを滅多滅多に叩き込み、さらには情け容赦ない“路上急降下ジャーマンスープレックス”で釈行宇を完全KO!!
ちなみに、この時の撮影現場でドニー兄貴と釈行宇の間で、以下のような笑うに笑えない会話があったそうです(^_^;)。

釈行宇「ドニーさん、あの・・・俺の鼻、何か曲がってません?」
ドニー兄貴「あん?そうかぁ?気になんなら病院行って来いよ?」

でも何と言ってもこの「導火線」の最大の見せ場は、ラストのドニー兄貴vsコリン・チョウこと鄒兆龍の壮絶なる“MMA猛爆ファイト”でしょう。
原っぱでの激しい銃撃戦(ここでの手下役の谷垣健治&下村勇二両監督の見事なまでの殺されっ振りに注目。
特に高所から頭を下にして落ちる健治監督の最後は「あれは簡単そうに見えて、実は難しい落ち方なんですよ」との事)から、廃屋2階でのドニー刑事vsコリン戦はドニー刑事の怒涛の関節技攻撃にコリンも防戦一方となりますが、2人が縺れ合うように地面に大落下し一瞬気を失い、再びドニー刑事が「来いよ?こっちでケリ着けようぜ?」的にコリンを空き地に呼び込んでの仕切り直しからの一騎打ちこそ必見です。(大陸版ではここで意外な人物が登場します)
ドニー兄貴はこのvsコリン戦で「ここは李小龍が「猛龍過江」でチャック・ノリスと見せたコロシアムの決闘を再現する!」と突如宣言!(^_^;)。
実際、ドニー刑事はコリンの強烈な肘打ちや膝蹴り攻撃を耐えると、リズミカルなフットワーク(このドニー兄貴のドラゴンステップが華麗なリーさんのそれとは違い、完全に“ボストンの不良オヤジ”的なステップである点に注目だ!)とフェイントのパンチ攻撃でコリンのペースを乱し、最後の最後でチョークスリーパーでやっと強敵のコリンを倒します。
この「導火線」は普段は新しい作品を滅多に褒めないあのトビー・ラッセルが「素晴らしい。ドニーのベストだろう!」と絶賛したほどで、その作品全体に漲るギラギラとしたパワーと野獣のような男たちの生き様は何度観直しても色褪せる事がないドニー兄貴の現代アクション映画の傑作なのです。
というわけで、THIS IS ? YEES! 甄子丹!! 次回もお楽しみに!!

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