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Channel: 超級龍熱
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闘神伝説~李小龍⑱ 「死亡遊戯」李小龍vs池漢載戦完全版プリントの謎に迫る!?

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さてさて、ここのところ延々とドニー兄貴の特別企画の連載が続いていましたが、ここはやはりリーさんこと李小龍を語ろうじゃないか!と久々に「死亡遊戯」を語りたいと思います(^_^)。
既に多くの方がご覧になっているであろう約96分の「死亡遊戯」ラフカット映像ですが、改めてこのラフカットの中盤に登場する五重塔の4階は“龍殿”戦を観ると、実に気になる箇所が幾つかある事が判ります。
そう、リーさん、田俊、解元vs“韓国合気道金段”池漢載との闘いで、何ヶ所かフィルムが欠落しているんですね。
例えばリーさんたち3人が4階に上がって来たのを見た池師匠が横になっていたベッドから起き上がりカーテンを開くカット、例えばリーさんが電撃のキックで池師匠を蹴り飛ばし闘いが火蓋を切った直後に2人が身構えるカット、例えば池師匠がリーさんの腕を掴んで投げ飛ばす態勢に入る寸前のカット、例えばリーさんが自分に飛びかかって来た池師匠の手首を掴んで受け止めるカット、例えば両者倒れたままリーさんが池師匠の顔面を3連発で蹴り飛ばした直後のカット、そして闘いの決着となったリーさんが池師匠を抱え上げてそのまま波分け(バックブリーカー)で自分の膝に叩き着けるカット等々です。
2000年にこのラフカット映像を使用してそれぞれ制作された「BRUCE LEE in G.O.D/死亡的遊戯」と「A Warriors Journey」の2作品では、これら“龍殿”戦の欠落部分は「ブルース・リー死亡遊戯」(78)から欠落部分のカットを補う形で対応していましたが、そのため未完成のまま世に出る事となった「WJ」ではその補修部分の色彩が明らかに異なっているのがハッキリと判ってしまう、という残念な事態となってしまいました。
では何故このような欠落部分が発生してしまったのか?理由は幾つかあるかと思いますが、私は以下のような理由からだったと判断しています。

(1)78版「死亡遊戯」編集中にラフカットから切り取ったテイク(欠落部分)をそのままラフカットに戻さずに放置したため。

(2)そもそもラフカットは嘉禾影業からメディア・アジアにリーさん関連の全てのフィルムの権利が譲渡された際にもリスト上に記載すらされなかった、言わば「使用済み編集素材」だったため。

さて、ここで俄然注目を集めるのが06年にスティーブン・アウさんが発掘に成功した「死亡遊戯」の“丸太戦”を含むマスター・プリントの存在です。
何故なら96分のラフカットは、このマスター・プリントの第2巻からコピーされた可能性が高く、そのためマスター・プリントに収録されているであろう“龍殿”戦には上記の欠落したテイクが全て完全な形で収録されている事はほぼ間違いないと思われます。
そういう意味からも、是非とも何らかの形での「死亡遊戯」マスター・プリントの公開を期待したいですね。

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