さてさて、「“和製ドラゴン”倉田保昭、激闘!十五番勝負」第5回は侯錚導演、上官霊鳳&倉田保昭主演「七對一」(73)でいきましょう。
この「七對一」には又題「女英雄飛車奪寶」があるんですが、実は劇中でこの7対1という言葉に重要な意味合いがあり、私としては「七對一」を敢えて支持します。
また倉田さんと上官霊鳳共演作品では、日本劇場公開作品「女ドラゴン!血闘の館」(73)が有名ですが、毎回毎回この映画ではちょっと芸が無いので今回はパスした次第です。
で、この「七對一」ですが、スピーディーかつ切れ味鋭い演出で評価が高かった侯錚導演らしく、冒頭のオープニングからポーリー嬢のアクション!またアクション!の連続で観ていて飽きが来ない展開なんです・・・が!
無数の暴漢に襲われてピンチとなったポーリー嬢を颯爽と助けた倉田さんの職業が何と歌手(!)という事で、劇中のクラブでマイクを手に熱唱する倉田さんが登場だ!!!!ここは観ている側が思わず唖然とする場面で、ある意味では「ねがい花」などで歌手として活躍する以前の貴重な「歌手:倉田保昭」としてのお宝映像でしょうねえ!(^。^)。
物語は莫大な価値を持つダイヤを埋めた指輪を巡る争奪戦なのですが、そこにポーリー嬢の父親を惨殺した犯人捜しを絡め、映画はいよいよ全ての謎が明かされるクライマックスに突入していきます!!
女ドラゴンである自分に迫る6人の敵を倒したポーリー嬢に、不敵な笑みを浮かべながら悠然と歩み寄るドラゴン倉田ですが!?
ポーリー「ああ、貴方がいなかったらあの6人は倒せなかったわ!」
倉田「フフフ!もし相手が7人で、7対1だったらアンタも終わりだな?」
ポーリー「それってどういう意味?」
倉田「つまり・・・この俺がアンタの7人目の敵ってことさ!」
ポーリー「何ですって!?じゃあ貴方もその指輪を狙ってたの?」
倉田「そうさ!この指輪にはスイスの銀行の口座番号が掘り込んであるのさ」
ポーリー「ふん!でも本当の指輪はここよ!それはすり替えた偽物!」
倉田「貴様?父親と同じ目に遭いたくなかったらそれを寄こせ!!」
ポーリー「そう、私の父を殺したのは貴方だったのね!」
倉田「そうさ!頭をカチ割ってやったぜ!ガッハハハハ!」
ポーリー「許さない!この指輪は私、いえインターポールが保護するわ!」
倉田「お前はここでくたばるんだぁ!どあああああ!!」
ここからのポーリー嬢vs倉田さんの死闘は、倉田さんの真っ赤なスポーツカーをポーリー嬢がバイクで追走するというユニークなカーアクションから、湖上でのモーターボートの上での乱闘、さらには湖近くでの素手による壮絶決闘へと移行します。そして激しい闘いの果てにポーリー嬢の指輪を着けた状態での怒りの正拳突き(ってまるでタイガーマスクの悪役レスラーですねえ)の連発で両目を潰され盲目状態となった倉田さんにポーリー嬢の怒涛の連続廻し蹴りからのジャンピングキックが炸裂!!そのまま倉田さんは湖に転落し、哀れ湖上に鮮血と共に浮かび、映画は劇終となります。
余談ですが、この「七對一」の武術指導は梁少松で、助理が梁小龍と李銘文(即:金銘)という何とも豪華な布陣でした。この頃の梁小龍はその不敵な面構えと驚異的なジャンプ力から放つ連続廻し蹴りを持ちながら、まだ覆面で顔を隠した絡み役などに甘んじていたのです。
しかし!直ぐに梁小龍は「必殺ドラゴン!鉄の爪」(72)の南宮勲との“野獣決闘”で注目されると、満を持しての倉田さんとの真っ向共演作品で運命の激突の時を迎えます。そう、次回の「“和製ドラゴン”倉田保昭、激闘!十五番勝負」は、本連載企画前半のクライマックスとして、倉田保昭、その栄光の日本凱旋帰国作品を異例の前編&後編としてお届けします!!
Call Me Dragon、俺をドラゴンと呼べ!「帰って来たドラゴン」いよいよ次回登場です!!そう、合言葉はドラゴォォォン!!!
「上官霊鳳との共演は僕が一番多いんじゃないかな。でも彼女はメイクの時間が長くってね(笑)。もう3時間ぐらいかかるんですよ。でもいざアクションになると、ちょっとした事では痛いとか言わない根性のある女性でしたね。武術の腕前もそれなりにシッカリしていました。香港の女ドラゴンだと日本ではどうしても茅瑛の方が有名で人気もあるかも知れませんが、確か僕は茅瑛とは1度一緒に食事をした事がありました。ただ当時の香港&台湾での上官霊鳳の人気は本当に凄かったし、やっぱり香港の女ドラゴンと言ったら上官霊鳳でしょうね」(倉田保昭:談)
「七對一」の映像を提供頂いたM.Kさんに感謝します。ありがとうございました。
この「七對一」には又題「女英雄飛車奪寶」があるんですが、実は劇中でこの7対1という言葉に重要な意味合いがあり、私としては「七對一」を敢えて支持します。
また倉田さんと上官霊鳳共演作品では、日本劇場公開作品「女ドラゴン!血闘の館」(73)が有名ですが、毎回毎回この映画ではちょっと芸が無いので今回はパスした次第です。
で、この「七對一」ですが、スピーディーかつ切れ味鋭い演出で評価が高かった侯錚導演らしく、冒頭のオープニングからポーリー嬢のアクション!またアクション!の連続で観ていて飽きが来ない展開なんです・・・が!
無数の暴漢に襲われてピンチとなったポーリー嬢を颯爽と助けた倉田さんの職業が何と歌手(!)という事で、劇中のクラブでマイクを手に熱唱する倉田さんが登場だ!!!!ここは観ている側が思わず唖然とする場面で、ある意味では「ねがい花」などで歌手として活躍する以前の貴重な「歌手:倉田保昭」としてのお宝映像でしょうねえ!(^。^)。
物語は莫大な価値を持つダイヤを埋めた指輪を巡る争奪戦なのですが、そこにポーリー嬢の父親を惨殺した犯人捜しを絡め、映画はいよいよ全ての謎が明かされるクライマックスに突入していきます!!
女ドラゴンである自分に迫る6人の敵を倒したポーリー嬢に、不敵な笑みを浮かべながら悠然と歩み寄るドラゴン倉田ですが!?
ポーリー「ああ、貴方がいなかったらあの6人は倒せなかったわ!」
倉田「フフフ!もし相手が7人で、7対1だったらアンタも終わりだな?」
ポーリー「それってどういう意味?」
倉田「つまり・・・この俺がアンタの7人目の敵ってことさ!」
ポーリー「何ですって!?じゃあ貴方もその指輪を狙ってたの?」
倉田「そうさ!この指輪にはスイスの銀行の口座番号が掘り込んであるのさ」
ポーリー「ふん!でも本当の指輪はここよ!それはすり替えた偽物!」
倉田「貴様?父親と同じ目に遭いたくなかったらそれを寄こせ!!」
ポーリー「そう、私の父を殺したのは貴方だったのね!」
倉田「そうさ!頭をカチ割ってやったぜ!ガッハハハハ!」
ポーリー「許さない!この指輪は私、いえインターポールが保護するわ!」
倉田「お前はここでくたばるんだぁ!どあああああ!!」
ここからのポーリー嬢vs倉田さんの死闘は、倉田さんの真っ赤なスポーツカーをポーリー嬢がバイクで追走するというユニークなカーアクションから、湖上でのモーターボートの上での乱闘、さらには湖近くでの素手による壮絶決闘へと移行します。そして激しい闘いの果てにポーリー嬢の指輪を着けた状態での怒りの正拳突き(ってまるでタイガーマスクの悪役レスラーですねえ)の連発で両目を潰され盲目状態となった倉田さんにポーリー嬢の怒涛の連続廻し蹴りからのジャンピングキックが炸裂!!そのまま倉田さんは湖に転落し、哀れ湖上に鮮血と共に浮かび、映画は劇終となります。
余談ですが、この「七對一」の武術指導は梁少松で、助理が梁小龍と李銘文(即:金銘)という何とも豪華な布陣でした。この頃の梁小龍はその不敵な面構えと驚異的なジャンプ力から放つ連続廻し蹴りを持ちながら、まだ覆面で顔を隠した絡み役などに甘んじていたのです。
しかし!直ぐに梁小龍は「必殺ドラゴン!鉄の爪」(72)の南宮勲との“野獣決闘”で注目されると、満を持しての倉田さんとの真っ向共演作品で運命の激突の時を迎えます。そう、次回の「“和製ドラゴン”倉田保昭、激闘!十五番勝負」は、本連載企画前半のクライマックスとして、倉田保昭、その栄光の日本凱旋帰国作品を異例の前編&後編としてお届けします!!
Call Me Dragon、俺をドラゴンと呼べ!「帰って来たドラゴン」いよいよ次回登場です!!そう、合言葉はドラゴォォォン!!!
「上官霊鳳との共演は僕が一番多いんじゃないかな。でも彼女はメイクの時間が長くってね(笑)。もう3時間ぐらいかかるんですよ。でもいざアクションになると、ちょっとした事では痛いとか言わない根性のある女性でしたね。武術の腕前もそれなりにシッカリしていました。香港の女ドラゴンだと日本ではどうしても茅瑛の方が有名で人気もあるかも知れませんが、確か僕は茅瑛とは1度一緒に食事をした事がありました。ただ当時の香港&台湾での上官霊鳳の人気は本当に凄かったし、やっぱり香港の女ドラゴンと言ったら上官霊鳳でしょうね」(倉田保昭:談)
「七對一」の映像を提供頂いたM.Kさんに感謝します。ありがとうございました。