さて、いきなりですが観ました!「葉問3」と並んでドニー兄貴主演の超話題作、袁和平導演「臥虎藏龍2/青冥寶劍」(16)です!!
前作「グリーン・デスティニー」(00)で李慕白(周潤發)が死んでから18年後の物語である本作は、全ての者がそれを手にいれようと欲する名剣“碧銘剣”を巡って、これまた前作からの主人公俞秀蓮(楊紫瓊)、俞秀蓮の許嫁で無敵剣士“獨狼”こと孟思昭(甄子丹。大拍手!)、秘められた過去を持ち俞秀蓮の愛弟子となる雪瓶(劉承羽)らと、“青冥剣”を我が物にせんとする戴閰王(ジェイソン・スコット・リー!要するにドニー兄貴とはドラゴンvs陳眞対決!)が激しい闘いを繰り広げます。
私が今回の「臥虎藏龍2/青冥寶劍」の導演を李安ではなく袁和平が務める、と聞いた時に真っ先に思ったのが「武師が専門の袁和平にあのパート1で李安が作り上げた威厳に満ちた神々しいまでの映像美と、華麗にして切れ味鋭い剣劇アクションの絶妙のコラボレーションを再現出来るか?」でしたが、結論としてそれは袁和平なりの方法で再現されていました。
まずこの「臥虎藏龍2/青冥寶劍」、全編に渡って登場人物全員が英語を喋ります。ドニー兄貴も、ミシェル姐御も本人が英語を喋っています。
この中国の武侠片でありながら全編の台詞が英語である事が殆ど違和感がない佇まい。英語力が殆どネイティヴであるドニー兄貴とミシェル姐御が主役である点を差し引いてもこれはお見事と言う他ないほどの脚本構成力ですし、今後はこのスタイルの“ハリウッド武侠片”が増えるかもしれませんね。
で、肝心のアクションですが、まず映画の冒頭でミシェル俞秀蓮と覆面姿のドニー孟思昭が暴漢相手に軽いアクションを披露した後、ドニー孟思昭が自分が率いた4人の仲間(陳芸演じる“湘西無影鏢”含む )と共に茶屋でまたも襲いかかってきた暴漢相手に大暴れするシーンが登場しますが、ここでは剣劇映画でありながらドニー孟思昭のトリッキーな連続蹴りや鶴拳など様々なバリエーションの拳蹴アクションが披露されます。
この茶屋でのドニー孟思昭の素晴らしい完成度の武打シーンで、本作「臥虎藏龍2/青冥寶劍」が第一級のアクションを誇る最先端の武侠片である事が観客にも伝わります。
ドニー孟思昭は中盤でも“碧銘剣”を奪って氷が張った湖の上を逃走する魏方(ハリー・シャムJR)と、それに加勢する師匠のロジャー・ユエンの2人相手に孟思昭が果敢に闘いを挑むシーンで、再び華麗な剣劇アクションを見せています。
この湖上の決闘シーンは闘いの合間に氷の上を歩く3人の足音が湖上に交互に鳴り響くなど、まさに音の静寂のコントラストが絶妙で、私が袁和平が李安に勝るとも劣らない“威厳に満ちた神々しいまでの映像美の再現”に成功した、との指摘はこのシーンにあります。
さらに私が特筆したいのが雪瓶に扮した劉承羽の清楚な中にも毅然とした存在感です。前作で世界中に鮮烈な衝撃を与えた章子怡とはまた違ったピュアな魅力を持った劉承羽、英語が堪能な点も含めて今後の彼女の活躍には注目でしょう。
映画のクライマックスでは、お互いに想いを寄せ合う魏方と雪瓶が戴閰王が君臨する七重の塔に乗り込むも、戴閰王らの手下の猛攻に劣勢となった時!
そこに颯爽と宙を舞い馳せ参じるは孟思昭と俞秀蓮、そう、2人の伝説の剣士たち!
戴閰王「孟思昭か!余に1度殺された男がまたこうして挑んで来るとはなぁ!?」
孟思昭「・・・・ババッ!(無言で“碧銘剣”を手に身構える!)」
いま因縁が因縁を生む“碧銘剣”を巡り、掟と、使命と、そして名誉を懸けた最後の闘いが七重の塔を舞台に火蓋を切る!!!
武打星として、また表現者としてまさに円熟の域に達せんとする甄子丹と楊紫瓊、そのアジアを代表する2大スーパースターが真っ向共演を果たした「臥虎藏龍2/青冥寶劍」。さあ、本作を日本にて劇場公開せずして何とする!?是非とも劇場の大スクリーンで、この哀しくも勇壮な“碧銘剣”争奪戦の決着を見届けよ!!!
最後になりましたが、この「臥虎藏龍2/青冥寶劍」のネット配信情報を頂いた飯星景子さんと、作品を鑑賞する機会を下さったM.Kさんに感謝します。ありがとうございました。
前作「グリーン・デスティニー」(00)で李慕白(周潤發)が死んでから18年後の物語である本作は、全ての者がそれを手にいれようと欲する名剣“碧銘剣”を巡って、これまた前作からの主人公俞秀蓮(楊紫瓊)、俞秀蓮の許嫁で無敵剣士“獨狼”こと孟思昭(甄子丹。大拍手!)、秘められた過去を持ち俞秀蓮の愛弟子となる雪瓶(劉承羽)らと、“青冥剣”を我が物にせんとする戴閰王(ジェイソン・スコット・リー!要するにドニー兄貴とはドラゴンvs陳眞対決!)が激しい闘いを繰り広げます。
私が今回の「臥虎藏龍2/青冥寶劍」の導演を李安ではなく袁和平が務める、と聞いた時に真っ先に思ったのが「武師が専門の袁和平にあのパート1で李安が作り上げた威厳に満ちた神々しいまでの映像美と、華麗にして切れ味鋭い剣劇アクションの絶妙のコラボレーションを再現出来るか?」でしたが、結論としてそれは袁和平なりの方法で再現されていました。
まずこの「臥虎藏龍2/青冥寶劍」、全編に渡って登場人物全員が英語を喋ります。ドニー兄貴も、ミシェル姐御も本人が英語を喋っています。
この中国の武侠片でありながら全編の台詞が英語である事が殆ど違和感がない佇まい。英語力が殆どネイティヴであるドニー兄貴とミシェル姐御が主役である点を差し引いてもこれはお見事と言う他ないほどの脚本構成力ですし、今後はこのスタイルの“ハリウッド武侠片”が増えるかもしれませんね。
で、肝心のアクションですが、まず映画の冒頭でミシェル俞秀蓮と覆面姿のドニー孟思昭が暴漢相手に軽いアクションを披露した後、ドニー孟思昭が自分が率いた4人の仲間(陳芸演じる“湘西無影鏢”含む )と共に茶屋でまたも襲いかかってきた暴漢相手に大暴れするシーンが登場しますが、ここでは剣劇映画でありながらドニー孟思昭のトリッキーな連続蹴りや鶴拳など様々なバリエーションの拳蹴アクションが披露されます。
この茶屋でのドニー孟思昭の素晴らしい完成度の武打シーンで、本作「臥虎藏龍2/青冥寶劍」が第一級のアクションを誇る最先端の武侠片である事が観客にも伝わります。
ドニー孟思昭は中盤でも“碧銘剣”を奪って氷が張った湖の上を逃走する魏方(ハリー・シャムJR)と、それに加勢する師匠のロジャー・ユエンの2人相手に孟思昭が果敢に闘いを挑むシーンで、再び華麗な剣劇アクションを見せています。
この湖上の決闘シーンは闘いの合間に氷の上を歩く3人の足音が湖上に交互に鳴り響くなど、まさに音の静寂のコントラストが絶妙で、私が袁和平が李安に勝るとも劣らない“威厳に満ちた神々しいまでの映像美の再現”に成功した、との指摘はこのシーンにあります。
さらに私が特筆したいのが雪瓶に扮した劉承羽の清楚な中にも毅然とした存在感です。前作で世界中に鮮烈な衝撃を与えた章子怡とはまた違ったピュアな魅力を持った劉承羽、英語が堪能な点も含めて今後の彼女の活躍には注目でしょう。
映画のクライマックスでは、お互いに想いを寄せ合う魏方と雪瓶が戴閰王が君臨する七重の塔に乗り込むも、戴閰王らの手下の猛攻に劣勢となった時!
そこに颯爽と宙を舞い馳せ参じるは孟思昭と俞秀蓮、そう、2人の伝説の剣士たち!
戴閰王「孟思昭か!余に1度殺された男がまたこうして挑んで来るとはなぁ!?」
孟思昭「・・・・ババッ!(無言で“碧銘剣”を手に身構える!)」
いま因縁が因縁を生む“碧銘剣”を巡り、掟と、使命と、そして名誉を懸けた最後の闘いが七重の塔を舞台に火蓋を切る!!!
武打星として、また表現者としてまさに円熟の域に達せんとする甄子丹と楊紫瓊、そのアジアを代表する2大スーパースターが真っ向共演を果たした「臥虎藏龍2/青冥寶劍」。さあ、本作を日本にて劇場公開せずして何とする!?是非とも劇場の大スクリーンで、この哀しくも勇壮な“碧銘剣”争奪戦の決着を見届けよ!!!
最後になりましたが、この「臥虎藏龍2/青冥寶劍」のネット配信情報を頂いた飯星景子さんと、作品を鑑賞する機会を下さったM.Kさんに感謝します。ありがとうございました。