いや今日の舛添都知事の会見、酷かったですね。あそこまで不遜な会見は見た事がない。ある自民党幹部が言った「舛添って男は自分には優しく、他人には厳しい奴だ!」の言葉も納得です。
自民党といえば、舛添都知事は議員時代に自民党が野党になった途端に「もう自民党の役目は終わった」と吐き捨て離党すると、突如自民党を逆に激しく口撃するなど、実に身勝手な行動の前科がある人なのを思い出しました。
この手の人に後ろ足で砂をかけるように会を抜けておきながら、その自分の負い目を隠すために人をヒステリックに誹謗中傷する輩って私たちの周りにもいますね(失笑)。気をつけましょう。
さあ、今月延々と続けて来ました韓国映画の鬼才キム・ギドク監督作品特集もいよいよフィナーレ、そのラストを飾るのがリベンジ・サスペンス映画「殺されたミンジュ」(16)です。ミンジュという名の1人の少女がソウル市内で数人の屈強な男性に拉致され、無惨にも殺されます。そのミンジュの死はやがて何事もなかったかのように都会の雑踏に掻き消されていきますが、事件から1年後、ミンジュの命を奪った7人の男たちが1人、また1人と謎の集団に拉致される事件が連続で起きます。
彼ら謎の集団は軍隊、警察、清掃員などのユニフォームに身を包み、リーダーの男(マ・ドンソク)を中心にミンジュ殺害に手を染めた男たちを凄まじい拷問と言葉による糾弾で攻め立て、最後には犯人の涙と血で染まった自白文を書かせた上で解放する、を繰り返します。
組織の命令に従っただけとはいえ、自分がまだ少女だったミンジュを殺害した事実を突き付けられた男たちはプライドをズタズタにされ精神的にもボロボロになった状態で解放されますが、とうとう犯人グループの1人が拉致のショックから拳銃自殺するに至ります。
それを知った犯人グループの男性(キム・ヨンミン。今回1人8役に挑んでいます)は、自分に凄まじい拷問と侮辱を与えた謎の集団を逆に密かに追跡し調べ上げるべく行動を開始しますが、そこで男が垣間見たものは暴走する集団のリーダーの狂気に反発し、次第に分裂していく集団の姿でした。
そして崩壊寸前の謎の集団は、いよいよミンジュ殺害の首謀者の拉致に成功しますが、またも凄まじい拷問で首謀者を攻め立てるリーダーの狂乱の姿に、ついに傍らの仲間が反乱を起こし、男たちはお互いに詰り合い掴み合いになります。それを冷ややかな目で見つめる首謀者。
何故リーダーは殺されたミンジュのためにここまでの狂気に走るのか?そして命令に従い幼い少女を殺した男たちだけが悪なのか?それともその男たちを一切の情けもかけずに虐待し自我を崩壊させるまで攻め立てる謎のグループこそが善なのか?
その余りにも残酷で、それでいて余りにも無情な答えは、この「殺されたミンジュ」を最後まで観た私たち自身が見つけなければならないのです。
この「殺されたミンジュ」は6月8日にキングレコードさんからBlu-ray&DVDリリースされますので是非ご覧になってみて下さい。キム・ギドク監督、まさに恐るべき鬼才です。最後になりましたが、今回のキム・ギドク監督作品「悪い男」「魚と寝る女」「受取人不明」、そして「殺されたミンジュ」の4作品鑑賞の機会を下さったキングレコードのSさんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
自民党といえば、舛添都知事は議員時代に自民党が野党になった途端に「もう自民党の役目は終わった」と吐き捨て離党すると、突如自民党を逆に激しく口撃するなど、実に身勝手な行動の前科がある人なのを思い出しました。
この手の人に後ろ足で砂をかけるように会を抜けておきながら、その自分の負い目を隠すために人をヒステリックに誹謗中傷する輩って私たちの周りにもいますね(失笑)。気をつけましょう。
さあ、今月延々と続けて来ました韓国映画の鬼才キム・ギドク監督作品特集もいよいよフィナーレ、そのラストを飾るのがリベンジ・サスペンス映画「殺されたミンジュ」(16)です。ミンジュという名の1人の少女がソウル市内で数人の屈強な男性に拉致され、無惨にも殺されます。そのミンジュの死はやがて何事もなかったかのように都会の雑踏に掻き消されていきますが、事件から1年後、ミンジュの命を奪った7人の男たちが1人、また1人と謎の集団に拉致される事件が連続で起きます。
彼ら謎の集団は軍隊、警察、清掃員などのユニフォームに身を包み、リーダーの男(マ・ドンソク)を中心にミンジュ殺害に手を染めた男たちを凄まじい拷問と言葉による糾弾で攻め立て、最後には犯人の涙と血で染まった自白文を書かせた上で解放する、を繰り返します。
組織の命令に従っただけとはいえ、自分がまだ少女だったミンジュを殺害した事実を突き付けられた男たちはプライドをズタズタにされ精神的にもボロボロになった状態で解放されますが、とうとう犯人グループの1人が拉致のショックから拳銃自殺するに至ります。
それを知った犯人グループの男性(キム・ヨンミン。今回1人8役に挑んでいます)は、自分に凄まじい拷問と侮辱を与えた謎の集団を逆に密かに追跡し調べ上げるべく行動を開始しますが、そこで男が垣間見たものは暴走する集団のリーダーの狂気に反発し、次第に分裂していく集団の姿でした。
そして崩壊寸前の謎の集団は、いよいよミンジュ殺害の首謀者の拉致に成功しますが、またも凄まじい拷問で首謀者を攻め立てるリーダーの狂乱の姿に、ついに傍らの仲間が反乱を起こし、男たちはお互いに詰り合い掴み合いになります。それを冷ややかな目で見つめる首謀者。
何故リーダーは殺されたミンジュのためにここまでの狂気に走るのか?そして命令に従い幼い少女を殺した男たちだけが悪なのか?それともその男たちを一切の情けもかけずに虐待し自我を崩壊させるまで攻め立てる謎のグループこそが善なのか?
その余りにも残酷で、それでいて余りにも無情な答えは、この「殺されたミンジュ」を最後まで観た私たち自身が見つけなければならないのです。
この「殺されたミンジュ」は6月8日にキングレコードさんからBlu-ray&DVDリリースされますので是非ご覧になってみて下さい。キム・ギドク監督、まさに恐るべき鬼才です。最後になりましたが、今回のキム・ギドク監督作品「悪い男」「魚と寝る女」「受取人不明」、そして「殺されたミンジュ」の4作品鑑賞の機会を下さったキングレコードのSさんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。