今週は中島良監督、小出恵介&水沢エレナ主演『スイッチを押すとき』(11)を試写で観て来ました。この映画は山田悠介原作の同名小説を映画化した作品で、2026年の日本を舞台に多発する青少年の自殺の原因を探るため国家プロジェクトの実験材料とされた6人の若者を中心に展開されていきます。
彼ら彼女らはそれぞれ心臓に起爆装置を埋め込まれ、その自殺装置のスイッチ(携帯型)を持たされますが、多くの若者たちが次々とスイッチを押していく中、彼ら彼女たち6人だけは何故か依然として生き続けているのでした。しかしある日そこに謎めいた新任の看守(小出恵介)が着任して来ます。するとあれだけスイッチを押すことを拒んで来た6人に恐るべき変化が現れるのでした・・・!主演の小出恵介って演技力は相当の物だし、何処か若い頃のジェット・リーに似てるなぁ。もう1人の主役の水沢エレナちゃんは笑顔が可愛い女優さんでしたねえ♪
ただ映画自体は観る側に「命の尊さとは何か?」をズッシリと問いかけて来る作品に仕上がっていますし、見応え十分でしたね。
この『スイッチを押すとき』は9月17日から新宿武蔵野館ほかで、全国順次ロードショー公開との事です!
さて、黎小龍こと何宗道ことブルース・ライがリーさんことブルース・リーの“猛龍伝記系列”作品を数多く撮っている事は皆さんもご存知だと思いますが、その“猛龍伝記系列”作品の中に林兵導演作品『唐山截拳道』(76)があります。この『唐山截拳道』は欧米でも確か『LEGEND OF BRUCE LEE』の英語題名でVHSやDVDがリリースされていたと思いますが、例によって幾つかの別編集バージョンが存在するこの『唐山截拳道』の中で、レア物と言われているのが昔に台湾のメーカー「冠駿」からリリースされていた北京語版、別称“新死亡遊戯挿入”バージョンでしょう。
この「冠駿」バージョンは、そのVHSの表ジャケット自体に『死亡遊戯』のイエロートラックスーツを着た黎小龍のイラストを使用している事からも判るように、以前から出回っている英語版とは微妙に編集が異なるバージョンとなっています。余談ですが、この「冠駿」バージョンのジャケットには本作の導演が華一泓表記となっていますねえ。
で、その「冠駿」バージョンですが、まずオープニング・クレジットの後にいきなり謝玲玲が夜の雨の中で『新死亡遊戯/7人のカンフー』(75)の大きな看板を見上げているシーンが映し出されたり、映画の中盤でリーさんことブルース・リー(当然演じるは黎小龍)が撮影中の新作映画として『新死亡遊戯』のクライマックスである“セブンス・タワー”内の小ジャバール(本物のジャバールよりズッと小さいので♪)や蔡弘演じるヌンチャク使いとの決闘シーンが挿入されていたり、この撮影シーンで『新死亡遊戯』のカチンコ(!)が一瞬画面に映ったり、ラストもこれまた謝玲玲が『新死亡遊戯』の看板を見上げて悲しげに涙ぐむ・・・というエンディングとなっています。まあ所謂“偽死亡遊戯”映画ファンには堪えられない「冠駿」バージョンかと思いますが(苦笑)、この「冠駿」バージョンのVHS自体は現在では入手が相当困難なので、お持ちの方は是非大切になさった方が良いかと思います。因みにこの「冠駿」バージョンの収録時間は約84分でした。
で、続いて同じく黎小龍主演『唐山截拳道』のVHSで、大昔に韓国の有名メーカー「SKC」からリリースされていた『唐山截拳道』の韓国製VHSを引っ張り出して来て観てみました。
この韓国製『唐山截拳道』は英語版&ハングル字幕なのですが、同じ英語版でもそのオープニングの英語題名が「BRUCE LEE SUPER DRAGON」表記となっています。
実際の物語展開自体は上記の「冠駿」バージョンとほぼ同じなのですが、映画が始まって約1時間10分過ぎ・・・・「冠駿」バージョンでは例のリーさんことブルース・リーが『新死亡遊戯』を撮影しているシーンになるはずが、いきなり画面が変わって・・・そこには屋敷内で自分を取り囲む無数の暴徒にド迫力の連続蹴りを次々と叩き込む2人の韓国人の姿が映し出される!
こ、これは韓龍哲と権永文ではないか!?ま、まさか??いや間違いない!これぞ李斗?導演作品『帰って来た隻脚』(74)のクライマックス・シーンだ!!
でも一体何故この『唐山截拳道』の劇中に韓国テコンドー映画のパイオニアと言われている李斗?の『帰って来た隻脚』のファイト・シーンが挿入されているのか???私もその理由は全く判りませんが、もしかしたらこの『唐山截拳道』の「SKC」バージョンが韓国のみで発売を許可されていたVHSである事が要因かも知れませんね。
それにしてもソックリさんの黎小龍ながら、あのブルース・リーが韓国テコンドー映画を監督している風景っていうのも何とも違和感ありと言うか・・・強引な設定と言うか(苦笑)。
ただこれは通常版と言うか、比較的広く出回っている『唐山截拳道』の英語版『LEGEND OF BRUCE LEE』にも『帰って来た隻脚』のフッテージが挿入されている可能性がありますので、是非そちらのバージョンもチェックして見る必要がありますね。因みにこの『唐山截拳道』の「SKC」バージョンの収録時間は約80分で、「冠駿」バージョンにはあったラストの谷底での黎小龍vs龍飛の決闘シーンで、龍飛が黎小龍との闘いの前に“1人幽体離脱(ご覧になった方にはお判りの爆笑必至シーン♪)”するシーンはカットされていました。
彼ら彼女らはそれぞれ心臓に起爆装置を埋め込まれ、その自殺装置のスイッチ(携帯型)を持たされますが、多くの若者たちが次々とスイッチを押していく中、彼ら彼女たち6人だけは何故か依然として生き続けているのでした。しかしある日そこに謎めいた新任の看守(小出恵介)が着任して来ます。するとあれだけスイッチを押すことを拒んで来た6人に恐るべき変化が現れるのでした・・・!主演の小出恵介って演技力は相当の物だし、何処か若い頃のジェット・リーに似てるなぁ。もう1人の主役の水沢エレナちゃんは笑顔が可愛い女優さんでしたねえ♪
ただ映画自体は観る側に「命の尊さとは何か?」をズッシリと問いかけて来る作品に仕上がっていますし、見応え十分でしたね。
この『スイッチを押すとき』は9月17日から新宿武蔵野館ほかで、全国順次ロードショー公開との事です!
さて、黎小龍こと何宗道ことブルース・ライがリーさんことブルース・リーの“猛龍伝記系列”作品を数多く撮っている事は皆さんもご存知だと思いますが、その“猛龍伝記系列”作品の中に林兵導演作品『唐山截拳道』(76)があります。この『唐山截拳道』は欧米でも確か『LEGEND OF BRUCE LEE』の英語題名でVHSやDVDがリリースされていたと思いますが、例によって幾つかの別編集バージョンが存在するこの『唐山截拳道』の中で、レア物と言われているのが昔に台湾のメーカー「冠駿」からリリースされていた北京語版、別称“新死亡遊戯挿入”バージョンでしょう。
この「冠駿」バージョンは、そのVHSの表ジャケット自体に『死亡遊戯』のイエロートラックスーツを着た黎小龍のイラストを使用している事からも判るように、以前から出回っている英語版とは微妙に編集が異なるバージョンとなっています。余談ですが、この「冠駿」バージョンのジャケットには本作の導演が華一泓表記となっていますねえ。
で、その「冠駿」バージョンですが、まずオープニング・クレジットの後にいきなり謝玲玲が夜の雨の中で『新死亡遊戯/7人のカンフー』(75)の大きな看板を見上げているシーンが映し出されたり、映画の中盤でリーさんことブルース・リー(当然演じるは黎小龍)が撮影中の新作映画として『新死亡遊戯』のクライマックスである“セブンス・タワー”内の小ジャバール(本物のジャバールよりズッと小さいので♪)や蔡弘演じるヌンチャク使いとの決闘シーンが挿入されていたり、この撮影シーンで『新死亡遊戯』のカチンコ(!)が一瞬画面に映ったり、ラストもこれまた謝玲玲が『新死亡遊戯』の看板を見上げて悲しげに涙ぐむ・・・というエンディングとなっています。まあ所謂“偽死亡遊戯”映画ファンには堪えられない「冠駿」バージョンかと思いますが(苦笑)、この「冠駿」バージョンのVHS自体は現在では入手が相当困難なので、お持ちの方は是非大切になさった方が良いかと思います。因みにこの「冠駿」バージョンの収録時間は約84分でした。
で、続いて同じく黎小龍主演『唐山截拳道』のVHSで、大昔に韓国の有名メーカー「SKC」からリリースされていた『唐山截拳道』の韓国製VHSを引っ張り出して来て観てみました。
この韓国製『唐山截拳道』は英語版&ハングル字幕なのですが、同じ英語版でもそのオープニングの英語題名が「BRUCE LEE SUPER DRAGON」表記となっています。
実際の物語展開自体は上記の「冠駿」バージョンとほぼ同じなのですが、映画が始まって約1時間10分過ぎ・・・・「冠駿」バージョンでは例のリーさんことブルース・リーが『新死亡遊戯』を撮影しているシーンになるはずが、いきなり画面が変わって・・・そこには屋敷内で自分を取り囲む無数の暴徒にド迫力の連続蹴りを次々と叩き込む2人の韓国人の姿が映し出される!
こ、これは韓龍哲と権永文ではないか!?ま、まさか??いや間違いない!これぞ李斗?導演作品『帰って来た隻脚』(74)のクライマックス・シーンだ!!
でも一体何故この『唐山截拳道』の劇中に韓国テコンドー映画のパイオニアと言われている李斗?の『帰って来た隻脚』のファイト・シーンが挿入されているのか???私もその理由は全く判りませんが、もしかしたらこの『唐山截拳道』の「SKC」バージョンが韓国のみで発売を許可されていたVHSである事が要因かも知れませんね。
それにしてもソックリさんの黎小龍ながら、あのブルース・リーが韓国テコンドー映画を監督している風景っていうのも何とも違和感ありと言うか・・・強引な設定と言うか(苦笑)。
ただこれは通常版と言うか、比較的広く出回っている『唐山截拳道』の英語版『LEGEND OF BRUCE LEE』にも『帰って来た隻脚』のフッテージが挿入されている可能性がありますので、是非そちらのバージョンもチェックして見る必要がありますね。因みにこの『唐山截拳道』の「SKC」バージョンの収録時間は約80分で、「冠駿」バージョンにはあったラストの谷底での黎小龍vs龍飛の決闘シーンで、龍飛が黎小龍との闘いの前に“1人幽体離脱(ご覧になった方にはお判りの爆笑必至シーン♪)”するシーンはカットされていました。