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Channel: 超級龍熱
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いま甦る「荒野の七人」!!デンゼル・ワシントン主演「マグニフィセントセブン」公開迫る!!

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さてさて、昨日は都内某所でアントワーン・フークワ監督、デンゼル・ワシントン主演「マグニフィセントセブン」(16)を試写で観て来ました。
いや~素晴らしかったですね!
まさにこれぞハリウッドが誇る本格派西部劇の復活です。
ご存知のように本作はユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーン、ジェームス・コバーンらが主演した「荒野の七人」(60)のリメイクなんですが、そこにはフークワ監督のオリジナル版に対する深い敬意と、リメイクに懸ける熱きモチべーションが燃え滾っているのだ!
アメリカ西部の街ローズ・クリークは“略奪男爵”と恐れられる資本家ボーグ(ピーター・サースガード)の手にかかり、住民の土地は最低価格で買い叩かれ、逆らう者はボーグ配下の用心棒軍団に殺され、街はアッと言う間にボーグの手に落ちます。
夫をボーグに殺された未亡人のエマ(ヘイリー・ベネット)は、掻き集めた僅かな金を手にボーグからローズ・クリークを取り戻してくれるガンマンを探す旅に出ます。
そんなエマの頼みに応じたのが黒人で治安官のサム・チザム(デンゼル・ワシントン)でした。恐るべき早撃ちの名手チザムは何故かエマの無謀とも言える頼みを聞き入れ、自分と共にボーグ一味に闘いを挑むガンマンを1人、また1人と見つけていきます。
こうしてお調子者のギャンブラーながら恐れを知らぬファラデー(クリス・プラット。拍手!)、お尋ね者のメキシコ人バスケス(マヌエル・ガルシア・ルルフォ)、南北戦争伝説の狙撃手グッドナイト(イーサン・ホーク!)とその無二の相棒にして東洋人ナイフ使いビリー(イ・ビョンホン。拍手!)、インディアン・ハンターとして名を馳せたホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)、そしてネイティヴ・アメリカンの若き勇者レッドハーヴェスト(マーティン・センズメアー)ら凄腕の男たちがチザムの許に続々と集結し、彼ら“素晴らしき七人”は勇躍ローズ・クリークに馬を走らせるのでした。
ここまでがこの「~セブン」の導入部分なんですが、何より圧巻なのがローズ・クリークに到着したチザムたちが住民を制圧しているボーグの手下相手にその圧倒的なまでのガン裁きを初披露する場面でしょう。
ここでチザムやファラデーたちが見せる正確無比にして電撃のガン・アクションは、この「マグニフィセントセブン」が近年多々見られた中身が薄く迫力不足の“なんちゃって西部劇”ではなく、“本物による本物のため”のリアルで凄味に満ちた西部劇の復活を目指すフークワ監督が作り上げる渾身の“リアル・ディール・ウエスタン”である事が判ります。
特にサム・チザムに扮するデンゼル・ワシントンが銃をホルスターから抜くスピードはまさに電光石火で、これはフークワ監督によると、デンゼル自身がボクサーの経験があるからだそうです。
またアジア映画ファンとして気になるイ・ビョンホンですが、七人全員のキャラクターを丁寧かつ繊細に描くフークワ監督の力もあり、実に違和感なく映画に溶け込んでいましたし、イーサン・ホーク演じるグッドナイトとの男の友情は文字通り「男の映画」である本作に絶妙のスパイス的効果を与えていました。
ただ本作の一番の儲け者的キャラはクリス・プラット扮するファラデーでしょう。そのファラデ―決死の大活躍の場面が、チザムたち抹殺のために大軍団を率いてローズ・クリークに乗り込んで来たボーグ一味との大決戦でやって来ます。
さあ、チザムたち無敵のガンマンたち、そしてチザムとエマに失っていたはずの勇気を貰い立ち上がったローズ・クリークの住民たちの反撃の前に劣勢となったボーグが用意した戦慄の殺傷武器“悪魔の銃”とは何か!?そしてチザム率いる“荒野の七人”で果たして生き残るのは誰か?それは皆さん自身が来年公開となるこの「マグニフィセントセブン」をご覧になった際に確かめてみて下さい。
私は映画のクライマックスで延々と繰り広げられるチザムたち七人のガンマンとボーグ一味の凄まじい銃撃戦で、ただ報酬のためではなく、虐げられた者を救うため、そして自身の名誉と誇りのために自らの命を投げ出す勇者たちの華麗かつ豪胆なガンアクションに思わず息遣いが荒くなるほど興奮しながらスクリーンを見つめる自分に気がつきました。
えっ?あのエルマー・バーンスタインによる伝説の名曲「荒野の七人」のテーマ曲はこの「マグニフィセントセブン」では流れるのかって?勿論流れます。劇中でたった1度だけ、絶妙のシーンで(^_^)。
この「マグニフィセントセブン」、ハッキリ言って龍熱のお薦めです。
さあ。この「マグニフィセントセブン」は、来年1月27日から全国ロードショー公開となりますので是非!!

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