「死亡遊戯：珍蔵写真展」④

「死亡遊戯：珍蔵写真展」第4弾は、五重塔内は4階の“龍殿”で池漢載と闘うリーさんを尻目に田俊に唆された解元がスタスタと5階の階段へと歩を進めるレアなスチールです。
解元は78版「死亡遊戯」完成前の77年に脳腫瘍で若くして亡くなってしまいましたが、解元本人は実際のところサモ・ハンの代打出演だった事もあって、日本のリーさん信者には馴染みも薄く、それこそ長きに渡って「この黒の胴着の男って誰？」的な存在でしたね(^_^;)。
ただマレーシアの華僑だった解元は64年から邵氏公司の演員としてキャリアをスタートさせ、その後も数多くの香港＆台湾映画に出演を誇る立派な武打星でした。
また空手（剛柔流）、タイ式ボクシング、そしてボディビルを学んだ解元は64年にミスターマレーシアに輝くと、69年にもミスター香港に輝き、さらには69年には「第１回香港剛柔流空手大会」のフリースタイル部門で優勝を果たすなど映画とは別の世界でも輝かしい経歴を誇っていました。
それもあってか、もしかしたらリーさんも以前から解元の存在を知っていて、だからこそ「死亡遊戯」のセットを使用したウィンストン煙草のＣＭに楊斯や鄭雷と共に解元を起用したのかも知れませんね。