先日行われた「第24回香港電影評論學會大獎」授賞式典で最優秀主演男優賞と最優秀主演女優賞を受賞した倉田保昭さんとステフィーちゃんこと鄧麗欣の晴れ姿です。
倉田さん、ステフィーちゃんと一緒に満面の笑顔でポーズを取って本当に嬉しそうですね(^_^)。
改めて、今回の倉田さんの最優秀主演男優賞受賞は快挙です。特に香港の映画評論人が日本人俳優の倉田さんの名演を素直に評価し、それを心から称えての受賞。ここに意味があります。
思えば、香港クンフー映画がまだ“空手映画”と呼ばれていた70年代、日本映画界は香港映画を何処か上から目線で見ていました。
また香港映画界もお互いの国の過去の歴史から日本映画に対して複雑な感情を持って身構えてしまっていた時代でした。
そういう私こと龍熱少年も倉田さんの凱旋帰国作品「帰って来たドラゴン」を劇場で観た時、日本人の倉田さんが悪役だった事に少なからずショックを受けた思い出があります。...
香港映画で日本人と言えば悪役。そんな辛く苦しい時代を己の蹴り技一つで46年にも渡って生き抜き、72歳の今日、栄光の“影帝”の座に辿り着いた武打星が倉田さんなのです。
私が何よりも感激し嬉しかったのが倉田さんがその人生を捧げ愛した香港映画界が長年に渡って多くの香港映画に出演を重ねて来た倉田さんを最後の最後で“俳優、倉田保昭”として称え評価してくれた事です。
1人の表現者としての真摯な評価。これこそ既にその人生において多くの目標を達成して来た倉田さんが最も望んでいた事だと思うのです。また遥か昔は日本映画に対して複雑な思いを持っていた香港映画界が私たち日本人さえも気がつかない内に寛容で平等、そして正しい視点で日本人俳優を評価する姿勢を持っていてくれた。
私はその素晴らしい姿勢に深く感謝したいのです。
そして何時の日か、香港電影評論學會大獎と同じく長い歴史を持つ日本アカデミー賞受賞式の壇上にドニー兄貴やアンディ・ラウら香港影星たちが満面の笑顔と共に立つ日が来る事を心から願います。
倉田さん、ステフィーちゃん、本当におめでとうございます!!
Hongkong Film Critics Society best actor and best actress aword winners Yasuaski Kurata and Stephy Tang.Congratulation both of you !!