さあ、本当に始まってしまいました「五毒」小特集ですが😉、まずは私こと龍熱と「五毒拳」(78)の出会いから語り始めとしましょう。
あれはまだ天映娯楽社が邵氏片の正規版DVDを開放する遙か以前でしたが、私にトレード希望でコンタクトを取って来たコレクターのリストに「Five Deadly Venoms」がありました。
昔から出回っていた邵氏片の古い英語版の予告編でこの作品の存在を知っていた私はその日本人コレクター(私の自宅の連絡先を勝手に調べて電話して来た非常識な輩でした)が送って来た劣悪な英語版VHSで「五毒拳」を観たのですが、確かに衝撃的な作品でした。
決してイケメンではない5人(実際は6人)が同じ門派でありながら互いに潰し合う。
それも彼ら全員が毒虫や爬虫類を象った武芸の達人!何て異様で陰惨で、それでいて斬新な設定の武打片なのか!?
それはそれまで私が慣れ親しんで来た王羽や姜大衞&狄龍、または傅聲や戚冠軍たち“浪漫英雄”が勇猛華麗に闘う張徹映画とは全くテイストが異なる作品世界だったのです。
さらに調べて見ると、彼ら「五毒拳」の主演者たちは、その後も文字通り新たなるユニット“五毒”として、次々と主演作品を撮り続け、当時70年代後半から邵氏公司内で日の出の勢いだった劉家良率いる劉家班に真っ向勝負を挑んでいったのである!!
さあ、次回は“暴力導演”張徹が如何にして“暗黒武打片”「五毒拳」を誕生させたか、その経緯に迫ります。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!
My first encountered with Five Deadly Venoms. English dubbed virsion VHS cover.